「もう少し借入限度額があれば助かるのに」そんなふうに感じたことはありませんか?
アコムの増額審査は、新規申込とは違った審査基準があります。利用実績や返済状況をしっかりチェックされるため、落ちてしまう方も少なくありません。けれど、通過条件を理解して準備すれば、増額審査に通る可能性を高めることができるのです。
ここでは、アコムの増額審査に落ちないための方法と、審査を受ける前に知っておきたい注意点を詳しく紹介します。
アコムの増額審査とは?限度額を上げる仕組み
アコムの増額審査は、契約時に設定された利用限度額を引き上げるための審査です。新規契約のときとは違い、これまでの利用状況や返済実績が重視されます。
1. 増額審査と新規申込の違い
新規申込では「この人にお金を貸しても大丈夫か」という視点で審査されます。一方、増額審査では「これまでの利用状況から、さらに貸しても問題ないか」という視点に変わるのです。
つまり、増額審査のほうが判断材料が多い分、より厳しくチェックされると考えてください。契約当初よりも年収が下がっていたり、他社借入が増えていたりすると、審査に通りにくくなります。
実は、増額審査では限度額が下がる可能性もあるのです。これは新規申込にはないリスクかもしれません。返済状況に問題があると判断されれば、逆に限度額を減らされることもあります。
2. 増額審査が必要になるケース
増額審査を受けたくなるのは、生活費が足りないときや、まとまった出費があるときでしょう。医療費や冠婚葬祭、引っ越し費用など、予期せぬ支出が重なることもあります。
また、限度額が100万円を超えると、金利が年15.0%以下に下がります。これは貸金業法で決められているルールです。金利を下げたいという理由で増額を希望する方も多いようです。
ただし、無理な借入は避けるべきです。増額できたとしても、返済負担が増えることには変わりありません。本当に必要な金額だけを借りる意識が大切だと思います。
3. 審査にかかる時間はどのくらい?
アコムの増額審査は、原則として当日に結果が出ます。早ければ数分で審査が完了することもあるようです。土日祝日でも審査を受けられるのは嬉しいポイントですね。
審査受付時間は9時から21時までです。この時間外に申込むと、審査結果の連絡が翌日になってしまいます。急いでいる方は、できるだけ早い時間に申込むことをおすすめします。
ただし、収入の安定性が低い場合や、提出書類に不備がある場合は、審査に時間がかかることもあります。余裕を持って申込むほうが安心でしょう。
増額審査に通るための3つの条件
増額審査に通るには、アコムが設定している基準をクリアする必要があります。ここでは、最も重要な3つの条件を見ていきましょう。
1. 6ヶ月以上の利用実績があること
アコムでは、初回利用から約6ヶ月以上の期間が経過していることが増額の目安とされています。契約したばかりの方は、まだ信頼関係が築けていないと判断されるためです。
利用実績とは、ただ契約しているだけでは不十分です。実際に借入をして、きちんと返済している履歴が必要になります。毎月コツコツと返済を続けることで、アコム側からの信頼を得られるのです。
6ヶ月という期間は、最低限の目安だと考えてください。できれば1年以上の利用実績があると、審査に通る可能性が高まります。焦らず、じっくりと実績を積み重ねることが大切だと思います。
2. 返済の遅れや延滞がないこと
返済の遅れは、増額審査で最も重視されるポイントです。1日でも返済日に遅れてしまうと、審査に悪影響を及ぼします。たとえ数日の遅れでも、信用情報に記録されてしまうのです。
延滞を繰り返している方は、増額どころか限度額を下げられる可能性もあります。返済能力に問題があると判断されれば、当然の措置かもしれません。
毎月の返済日をしっかり管理することが重要です。スマホのカレンダーにリマインダーを設定したり、自動引き落としを利用したりするのも良い方法でしょう。
3. 年収の3分の1を超えていないこと
アコムは貸金業者なので、総量規制の対象になります。総量規制とは、貸金業者からの借入総額を年収の3分の1までに制限する法律です。
たとえば年収300万円の方なら、アコムと他の貸金業者を合わせて100万円までしか借りられません。これは法律で決まっているため、どんなに信用があっても超えることはできないのです。
現在の借入額が、すでに年収の3分の1に近い場合は、増額審査に通るのは難しいでしょう。まずは借入残高を減らすことを優先したほうが良いかもしれません。
増額審査で落ちてしまう理由とは?
増額審査に落ちる理由はいくつかあります。事前に原因を知っておくことで、対策を立てられるはずです。
1. アコムでの借入期間が短すぎる
契約してから数ヶ月しか経っていない状態で増額申請をしても、審査に通る可能性は低いです。アコム側からすれば、まだ信頼関係が築けていないと判断されます。
新規契約時の限度額は、多くの場合50万円以下に設定されます。これは、本当に約束を守って返済してくれるのか分からないためです。年収が多くても、最初の限度額は控えめに設定されるのが一般的なのです。
少なくとも6ヶ月、できれば1年以上の利用実績を作ってから申込むことをおすすめします。その間に返済実績を積み重ねることが、増額への近道だと思います。
2. 過去に返済トラブルがある
アコムでの返済に遅れたことがある場合、増額審査に大きく影響します。数日程度の遅れでも記録に残ってしまうため、注意が必要です。
他社での返済トラブルも審査でチェックされます。信用情報機関に登録されている情報は、すべて確認されると考えてください。クレジットカードの支払い遅れや、他のローンの延滞なども影響するのです。
返済トラブルがあった場合は、少なくとも6ヶ月以上は問題のない返済実績を作ることが大切です。信用を回復させるには、それなりの時間が必要になります。
3. 他社借入が増えている
契約時よりも他社からの借入が増えていると、審査に通りにくくなります。総量規制の観点からも、借入総額が年収の3分の1に近づいている場合は要注意です。
他社借入には、消費者金融だけでなく、クレジットカードのキャッシング枠も含まれます。意外と見落としがちですが、これも貸金業法の対象になるのです。
増額を考えているなら、他社借入を減らすことを優先したほうが良いでしょう。複数の借入があると、返済能力に不安があると判断されてしまいます。
4. 収入が減少している
契約時よりも年収が下がっている場合、増額審査に通るのは難しくなります。転職や退職、勤務時間の短縮など、収入減少の理由はさまざまです。
収入証明書を提出する際に、年収の変化がすぐに分かります。以前よりも収入が減っていれば、返済能力が低下していると判断されるでしょう。
逆に、年収が上がっている場合は、増額審査に有利に働きます。昇給や転職で収入が増えたタイミングは、増額申請の良いチャンスかもしれません。
5. 申込内容に誤りがある
申込フォームに入力した内容に間違いがあると、審査に悪影響を及ぼします。年収や他社借入額を誤って入力してしまうと、虚偽申告と見なされる可能性もあるのです。
特に注意したいのは、年収と他社借入額です。この2つは審査の重要な判断材料になります。正確な金額を把握してから申込むようにしてください。
入力ミスは誰にでもあることです。けれど、申込み前に必ず内容を確認する習慣をつけることが大切だと思います。
総量規制について知っておくべきこと
総量規制は、増額審査を理解するうえで欠かせない知識です。法律で決められているルールなので、しっかり把握しておきましょう。
1. 総量規制の基本ルール
総量規制とは、貸金業者からの借入総額を年収の3分の1までに制限する法律です。これは貸金業法で定められているため、すべての貸金業者が守らなければなりません。
アコムのような消費者金融は、この総量規制の対象になります。銀行カードローンは対象外ですが、独自の基準を設けている場合が多いようです。
総量規制は、借りすぎを防ぐための仕組みです。年収に応じた適切な借入額に制限することで、多重債務を防ぐ目的があります。
2. 年収の3分の1を計算する方法
自分の借入可能額を知るには、年収を3で割ってください。たとえば年収が450万円なら、150万円までが借入の上限になります。
ただし、これはあくまで法律上の上限です。実際の審査では、もっと少ない金額しか借りられないことも多いのです。返済能力や信用情報なども総合的に判断されます。
年収2,400万円以上の方でないと、アコムの最大限度額800万円を借りることはできません。高額な限度額が設定されていても、実際に借りられる金額には制限があるのです。
3. 他社借入も合算される点に注意
総量規制の計算では、すべての貸金業者からの借入を合計します。アコムだけでなく、他の消費者金融やクレジットカードのキャッシング枠も含まれるのです。
たとえば、他社で60万円借りている場合、アコムで増額できるのは年収の3分の1から60万円を引いた金額までです。年収300万円なら、アコムでの限度額は最大40万円になります。
他社借入を正確に把握していないと、審査に通らない可能性が高くなります。申込み前に、必ず借入総額を確認しておきましょう。
増額審査の申込方法は3つ
アコムの増額審査は、複数の方法で申込めます。自分に合った方法を選んでください。
1. インターネット(会員ページ)からの申込
最も手軽なのは、アコムの会員ページから申込む方法です。24時間いつでも手続きできるため、忙しい方にもおすすめできます。
会員ページにログインすると、「ご利用可能額を増やす」というメニューが表示されます。このボタンが表示されていれば、増額申請が可能な状態です。
ただし、利用開始から6ヶ月未満の方や、返済に問題がある方には表示されないこともあります。ボタンが表示されない場合は、電話で相談してみると良いでしょう。
申込み手順は以下のとおりです。
- 会員ページにログイン
- 「ご利用可能額を増やす」を選択
- 必要事項を入力
- 収入証明書をアップロード(必要な場合)
- 審査結果を待つ
2. 電話での申込
アコム総合カードローンデスク(0120-629-215)に電話して申込むこともできます。オペレーターと直接話せるため、不明点をその場で確認できるのが利点です。
電話での申込みは、必要書類の案内を受けられるのも便利なポイントです。収入証明書が必要かどうか、どの書類を準備すれば良いかなど、詳しく教えてもらえます。
受付時間は9時から21時までです。この時間内に電話をすれば、原則として当日中に審査結果が分かります。
3. 自動契約機(むじんくん)での申込
自動契約機(むじんくん)でも増額審査の申込みができます。必要書類を持参して、画面の案内に従って手続きを進めてください。
自動契約機なら、その場で契約変更の手続きまで完了できます。急いでいる方や、対面での手続きを好む方に向いているでしょう。
ただし、自動契約機に行く前に、電話で必要書類を確認しておくことをおすすめします。書類が足りないと、二度手間になってしまうためです。
増額審査で必要になる書類
増額審査では、条件によって収入証明書の提出が必要になります。事前に準備しておくとスムーズです。
1. 収入証明書が必要なケース
以下のいずれかに該当する場合、収入証明書の提出が求められます。
- アコムの利用限度額が50万円を超える場合
- アコムの利用限度額と他の貸金業者からの借入合計が100万円を超える場合
- 前回の収入証明書提出から3年以上経過している場合
- 契約極度額の増額審査を希望する場合
50万円以下の増額でも、他社借入との合計が100万円を超えれば提出が必要です。この点を見落としがちなので、注意してください。
収入証明書は、最新年度のものが求められます。古い書類では受け付けてもらえないため、必ず最新のものを用意しましょう。
2. 提出できる収入証明書の種類
アコムで認められている収入証明書は、以下のとおりです。
- 源泉徴収票
- 給与明細書(直近2ヶ月分)
- 市民税・県民税額決定通知書
- 所得証明書
- 確定申告書・青色申告書・収支内訳書
給与明細書を提出する場合は、直近2ヶ月分が必要です。1ヶ月分だけでは受け付けてもらえないため、気をつけてください。
自営業の方は、確定申告書の控えを用意しておくと良いでしょう。税務署の受付印があるものが望ましいです。
3. 書類提出の方法と注意点
収入証明書は、スマホアプリやパソコンからアップロードできます。画像が鮮明に写っていることを確認してから送信してください。
書類の一部が切れていたり、文字が読みにくかったりすると、再提出を求められることがあります。特に金額や氏名の部分は、はっきり見えるように撮影しましょう。
自動契約機(むじんくん)でも書類を提出できます。機械に不慣れな方は、こちらの方法を選ぶのも良いかもしれません。
在籍確認は増額審査でもあるの?
在籍確認について心配される方は多いと思います。増額審査でも職場に電話がかかってくるのでしょうか。
1. 基本的には在籍確認なし
増額審査では、基本的に在籍確認は行われません。新規契約時にすでに確認が済んでいるためです。
ただし、これは勤務先に変更がない場合に限ります。同じ職場で働き続けているなら、改めて在籍確認をされる心配はほとんどないでしょう。
在籍確認がないからといって、申込内容に嘘を書いて良いわけではありません。虚偽申告は契約違反になるため、絶対にやめてください。
2. 転職した場合は確認が必要なケースも
契約時から勤務先が変わっている場合は、在籍確認が行われる可能性があります。新しい職場で本当に働いているか、確認する必要があるためです。
転職したことを伝えていない方は、増額申請のタイミングで必ず申告しましょう。後から発覚すると、信用を失ってしまう可能性があります。
収入が増えたタイミングで転職した場合は、むしろプラスに働くこともあります。正直に状況を伝えることが大切だと思います。
3. 在籍確認の流れと対策
もし在籍確認がある場合でも、アコムの社名は名乗りません。担当者の個人名で電話がかかってくるため、周囲にバレる心配は少ないでしょう。
電話の内容も簡単なものです。「〇〇さんはいらっしゃいますか」と聞かれて、本人が電話に出るか、在籍していることが確認できればそれで終わります。
不安な方は、事前にアコムに相談してみてください。在籍確認の時間帯を指定できる場合もあるようです。
増額審査を受ける前に知っておきたい注意点
増額審査にはいくつかのリスクがあります。申込む前に、必ず理解しておいてください。
1. 審査結果で限度額が下がる可能性がある
増額審査を受けると、場合によっては逆に限度額が下がることがあります。これは多くの方が知らない事実かもしれません。
審査の過程で、収入が減っていることや、他社借入が増えていることが分かると、現在の限度額が適切でないと判断されることがあるのです。
限度額が下がるリスクを避けたい方は、本当に増額が必要かどうか、慎重に検討したほうが良いでしょう。無理に申込まず、今の限度額で計画的に利用することも選択肢の一つです。
2. 新規申込より審査が厳しくなる
増額審査は、新規契約時よりも審査基準が厳しくなります。これまでの利用状況や返済実績が細かくチェックされるためです。
新規契約のときは通過できても、増額審査では落ちてしまうことも珍しくありません。信用情報に少しでも傷があると、審査に影響します。
審査が厳しいからといって、諦める必要はありません。条件をしっかり整えてから申込めば、通過できる可能性は十分にあります。
3. 増額案内が来ても必ず通るわけではない
アコムから増額の案内が来ることがあります。これは優良顧客と判断されている証拠ですが、案内が来たからといって必ず審査に通るわけではありません。
案内が来た時点での情報をもとに判断されていますが、実際の審査では最新の状況が確認されます。その時点で条件が変わっていれば、審査に落ちることもあるのです。
増額案内を受け取ったら、チャンスだと捉えて良いでしょう。ただし、過信せずに、しっかり準備してから申込むことをおすすめします。
4. 無理な借入は避けるべき理由
増額審査に通ったとしても、本当に必要な金額以上を借りるのは避けるべきです。限度額が上がったからといって、すべて使ってしまうのは危険だと思います。
借入額が増えれば、それだけ返済負担も重くなります。毎月の返済額が生活を圧迫してしまっては、本末転倒です。
借りられる金額と、返せる金額は別物です。無理のない範囲で計画的に利用することが、何より大切だと感じます。
増額審査に落ちたときの対処法
もし増額審査に落ちてしまっても、諦める必要はありません。次の対策を試してみてください。
1. 最低6ヶ月は期間を空けて再申込
一度増額審査に落ちたら、最低でも6ヶ月は期間を空けてから再申込することをおすすめします。短期間で何度も申込むと、お金に困っていると判断されてしまうためです。
6ヶ月という期間は、信用情報を改善するためにも必要です。この間に返済実績を積み重ねることで、次の審査に通る可能性が高まります。
焦らず、じっくりと準備することが大切です。急いで再申込しても、また落ちてしまう可能性が高いでしょう。
2. 返済実績を積み重ねる
増額審査に通るには、何より返済実績が重要です。毎月遅れずに返済を続けることで、アコムからの信頼を得られます。
可能であれば、最低返済額以上を返済すると良いでしょう。積極的に返済している姿勢を見せることで、評価が上がる可能性があります。
返済実績は一朝一夕には築けません。コツコツと継続することが、増額への最短ルートだと思います。
3. 他社カードローンの利用を検討する
どうしても今すぐお金が必要な場合は、他社のカードローンを検討するのも一つの方法です。アコムで増額できなくても、他社なら審査に通る可能性があります。
ただし、むやみに複数社から借りるのはおすすめできません。借入先が増えると、返済管理が複雑になるためです。
他社を利用する場合も、返済計画をしっかり立ててから申込んでください。計画性のない借入は、後々苦しくなってしまいます。
まとめ
アコムの増額審査に通るためには、6ヶ月以上の利用実績と、遅れのない返済履歴が欠かせません。総量規制の範囲内であることも大切な条件です。
審査に落ちたときは、焦らずに返済実績を積み重ねることをおすすめします。限度額が下がるリスクがあることも忘れないでください。
増額できたとしても、本当に必要な金額だけを借りる意識が大切です。無理のない範囲で計画的に利用して、健全な借入生活を送りましょう。カードローンは便利な反面、使い方次第で生活を圧迫してしまうこともあります。自分の返済能力をしっかり見極めながら、賢く活用していきたいですね。

