初めてクレジットカードを作るとき、どれを選べばいいのか迷いますよね。種類が多すぎて、どこを見て判断すればいいのかわからないという声をよく聞きます。
実は、初めてのカード選びにはいくつかのポイントがあります。年会費や還元率、セキュリティなど、チェックすべき項目を押さえておけば失敗しにくくなるはずです。この記事では、初心者に本当におすすめできるカードを厳選して紹介します。作り方や審査の流れ、使うときの注意点まで、初めての人が知っておきたい情報をまとめました。
初めてのクレジットカードを選ぶ基準とは?
カードを選ぶときに何を重視すればいいのかは、初めての人にとって大きな悩みです。年会費やポイント、セキュリティなど、チェックすべき項目はいくつかあります。ここでは、カード選びで外せない5つの基準を紹介します。
1. 年会費がかかるかどうか
年会費が無料かどうかは、初めてのカード選びで最も重視したいポイントです。使わない月があっても負担にならないのは大きな安心材料になります。
初めてカードを持つ人の多くは、どれくらい使うのか自分でもわからない状態です。年会費が有料だと、使わなくても毎年コストがかかってしまいます。最初は年会費永年無料のカードを選んでおくと、気軽に使い始められるでしょう。慣れてきたら、必要に応じて年会費のあるカードを追加するという流れがおすすめです。
2. ポイント還元率の高さ
クレジットカードを使う大きなメリットのひとつが、ポイントが貯まることです。還元率が高いカードを選ぶと、同じ金額を使っても得られるポイントが変わってきます。
一般的なカードの還元率は0.5%程度ですが、初心者向けのカードの中には1.0%以上のものもあります。たとえば月に3万円使う人なら、還元率0.5%だと150円分、1.0%なら300円分のポイントが貯まる計算です。長く使えば使うほど差が開いていくので、最初から高還元率のカードを選んでおくと後悔しにくいでしょう。
3. 発行スピードの早さ
すぐにカードが欲しい場合は、発行スピードも重要な判断基準になります。最近では、申し込みから最短5分でカード番号が発行されるサービスもあります。
デジタルカードなら、アプリ上ですぐに番号を確認できるため、ネットショッピングやスマホ決済にすぐ使えます。プラスチックのカードは後日郵送されますが、急いでいるときにはデジタルカードの発行スピードがとても便利です。旅行前や大きな買い物の予定がある人は、発行スピードもチェックしておきましょう。
4. セキュリティ対策の充実度
初めてカードを持つ人にとって、セキュリティ面の不安は大きいはずです。最近は、カード番号が券面に印字されていない「ナンバーレス」タイプが増えています。
ナンバーレスカードは、カード番号や有効期限が表面に書かれていないため、他人に見られても情報を盗まれる心配がありません。カード情報はアプリで確認できるので、使い勝手も問題ないです。不正利用の検知システムや補償制度が充実しているカードを選ぶと、安心して使い続けられるでしょう。
5. 国際ブランドの種類
国際ブランドとは、VisaやMastercard、JCBなどのことです。どのブランドを選ぶかによって、使えるお店の数が変わってきます。
日本国内で使うならJCBでも十分ですが、海外旅行に行く予定があるならVisaかMastercardを選んでおくと安心です。多くのお店で使えるという点では、Visaが世界的に最もシェアが高いと言われています。最初の1枚はVisaかMastercardにしておいて、2枚目にJCBを持つというパターンもよく見られます。
初めての人におすすめのクレジットカード5選
ここからは、初めてカードを作る人に本当におすすめできる5枚を紹介します。それぞれ特徴が異なるので、自分の使い方に合ったものを選んでみてください。
1. JCB CARD W:ポイント還元率が高く初心者に人気
JCB CARD Wは、年会費永年無料でポイント還元率が1.0%~10.5%と高水準なカードです。39歳までに入会すれば、40歳以降も年会費無料で使い続けられます。
このカードの最大の魅力は、どこで使ってもポイントが通常のJCBカードの2倍貯まる点です。さらに、スターバックスやAmazonなどの特約店で使うと、さらにポイントがアップします。最短5分でカード番号が発行されるので、急いでいる人にもぴったりです。初めての1枚として、多くの人に選ばれているカードと言えるでしょう。
2. 楽天カード:楽天市場での買い物が多い人向け
楽天カードは、楽天市場をよく使う人には特におすすめです。年会費永年無料で、基本還元率は1.0%となっています。
楽天市場で買い物をすると、ポイントが3倍以上になるキャンペーンが頻繁に行われています。貯まった楽天ポイントは、楽天市場だけでなくコンビニやドラッグストアなど多くの店舗で使えるので便利です。新規入会キャンペーンでは最大10,000ポイントがもらえることもあり、初めてのカードとしてお得感があります。
3. 三井住友カード(NL):セキュリティ重視ならこの1枚
三井住友カード(NL)は、ナンバーレスタイプのカードでセキュリティ性が高いのが特徴です。年会費は永年無料で、18歳以上なら申し込めます。
券面にカード番号や有効期限が印字されていないため、盗み見される心配がありません。カード情報はVpassアプリで確認できるので、使いたいときにすぐチェックできます。コンビニや飲食店での利用でポイントアップする特典もあり、日常使いに便利です。セキュリティを重視したい人には最適な選択肢でしょう。
4. dカード:ドコモユーザーやdポイントを貯めたい人に
dカードは、dポイントが貯まるクレジットカードです。年会費永年無料で、基本還元率は1.0%となっています。
ドコモの携帯料金の支払いに使うとポイントが貯まりやすく、ドコモユーザーには特にメリットがあります。貯まったdポイントは、コンビニやドラッグストア、マクドナルドなど多くの店舗で使えます。新規入会キャンペーンでは数千ポイントがもらえることもあるので、初めてのカードとしてお得に始められるでしょう。
5. PayPayカード:Yahoo!ショッピングやPayPay利用者向け
PayPayカードは、PayPayをよく使う人やYahoo!ショッピングで買い物をする人におすすめです。年会費永年無料で、基本還元率は1.0%です。
PayPayにチャージして使うと、さらにポイントが上乗せされて最大1.5%還元になります。Yahoo!ショッピングでの買い物でもポイントがアップするので、これらのサービスを使っている人にはかなりお得です。普段からPayPayで支払いをしているなら、このカードを選ぶとポイントがどんどん貯まっていくでしょう。
学生におすすめのクレジットカードとは?
学生でもクレジットカードは作れますが、どんなカードを選べばいいのか迷う人も多いはずです。学生向けのカードには、審査基準や特典に特徴があります。ここでは、学生がカードを選ぶときのポイントを解説します。
1. 学生でも作れるカードの条件
18歳以上の学生であれば、クレジットカードの申し込みができます。高校生は対象外ですが、大学生や専門学校生なら問題ありません。
学生の場合、収入が少なくても審査に通りやすい傾向があります。カード会社は、学生を将来の優良顧客と見ているため、比較的柔軟な審査基準を設けているようです。ただし、利用可能枠は10万円程度に設定されることが多く、大きな買い物には向いていません。最初は少額から使い始めて、信用を積み重ねていくのがおすすめです。
2. 学生限定の特典があるカード
学生向けのカードには、在学中だけ受けられる特典が用意されていることがあります。年会費が在学中無料になるカードや、ポイント還元率がアップするカードもあります。
たとえば、海外旅行保険が自動付帯されているカードなら、卒業旅行に行くときも安心です。書籍購入でポイントがアップする特典があるカードは、教科書や参考書を買うときに便利でしょう。学生のうちに作っておくと、社会人になってからも優遇条件で使い続けられるケースもあります。
3. 審査に通りやすいカードの特徴
審査に通りやすいカードには、いくつかの共通点があります。年会費無料のカードや、学生向けに設計されたカードは比較的審査が通りやすい傾向です。
キャッシング枠を0円に設定して申し込むと、審査のハードルが下がると言われています。また、利用可能枠を低めに希望することも、審査通過のコツです。過去にスマホ料金の未払いや延滞があると審査に影響する可能性があるので、支払い履歴には注意しておきましょう。
クレジットカードの作り方を解説
クレジットカードを初めて作るとき、どんな手順で進めればいいのか不安ですよね。ここでは、申し込みから受け取りまでの流れを順番に説明します。
1. 必要なものを準備する
クレジットカードの申し込みには、本人確認書類と銀行口座が必要です。本人確認書類は、運転免許証やマイナンバーカード、パスポートなどが使えます。
銀行口座は、カード利用代金の引き落とし口座として登録します。オンライン申し込みの場合、口座情報をその場で入力できる銀行もあります。学生の場合は、親権者の同意が必要になることもあるので、事前に確認しておきましょう。書類が揃っていれば、申し込み自体は10分程度で完了するはずです。
2. 申し込みフォームに情報を入力する
申し込みフォームには、氏名や住所、勤務先(または学校名)、年収などを入力します。正確な情報を入力することが大切です。
年収は、学生の場合アルバイト収入を記入します。収入がない場合は0円と記入しても問題ありません。利用可能枠やキャッシング枠も選択しますが、初めての人はキャッシング枠を0円にしておくのがおすすめです。入力ミスがあると審査に時間がかかることがあるので、送信前に必ず確認しましょう。
3. 本人確認を行う
申し込み後、本人確認の手続きが必要になります。オンラインで本人確認を完結できるカードも増えています。
スマホで本人確認書類を撮影してアップロードする方法が一般的です。顔写真と書類を一緒に撮影することで、本人確認が完了します。郵送で本人確認を行う場合は、カードが届いたときに配達員に書類を提示する方法もあります。オンライン本人確認の方が早く手続きが進むので、可能ならこちらを選ぶといいでしょう。
4. 審査結果を待つ
本人確認が終わると、カード会社による審査が始まります。審査にかかる時間はカード会社によって異なりますが、早いところでは即日、遅くても1週間程度で結果がわかります。
審査中は、カード会社から電話がかかってくることもあります。申込内容の確認や在籍確認のためです。知らない番号からの着信でも、審査期間中は出るようにしておきましょう。審査に通ると、メールやアプリで通知が届きます。
5. カードを受け取って利用開始
審査に通過すると、カードが郵送されてきます。受け取ったら、すぐに裏面にサインをしましょう。
デジタルカードの場合は、審査通過後すぐにアプリでカード番号が確認できます。ネットショッピングやスマホ決済には、このカード番号を使えます。プラスチックのカードは後日届くので、実店舗での買い物はそれまで待つことになります。カードが届いたら、少額の買い物から試してみるのがおすすめです。
クレジットカードを申し込むときの注意点
カードを申し込むとき、いくつか気をつけたいポイントがあります。知らずに申し込むと、審査に影響したり後で困ったりすることもあるので注意が必要です。
1. 利用可能枠は低めに設定する
利用可能枠とは、カードで使える上限金額のことです。初めてカードを作るときは、低めに設定して申し込むのがおすすめです。
高い利用可能枠を希望すると、審査が厳しくなる傾向があります。最初は10万円や20万円程度で十分でしょう。使っていくうちに信用が積み重なれば、後から利用可能枠を増やすこともできます。無理に高い枠を希望せず、自分の収入に見合った金額を選ぶことが大切です。
2. キャッシング枠は0円にしておく
キャッシング枠とは、カードを使ってお金を借りられる限度額のことです。初めてカードを作る人は、この枠を0円にしておきましょう。
キャッシング枠を設定すると、貸金業法に基づく審査が追加されるため、審査のハードルが上がります。キャッシングには高い金利がかかるので、使わない方が安心です。どうしても現金が必要になったときは、後から申請することもできます。最初は0円で申し込んで、審査を通りやすくするのが賢明でしょう。
3. 短期間に複数のカードを申し込まない
一度に複数のカードに申し込むと、審査に悪影響が出ることがあります。カード会社は申込履歴を共有しているため、短期間に何枚も申し込んでいることがわかってしまいます。
これは「申し込みブラック」と呼ばれる状態で、お金に困っていると判断されて審査に通りにくくなります。カードを申し込むなら、1枚ずつ時間を空けて申し込むのが基本です。最低でも6ヶ月は間隔を開けるといいと言われています。焦らず、じっくり選んで申し込みましょう。
クレジットカードを使うときの注意点
カードを手に入れたら、安全に使うための注意点を知っておく必要があります。便利な反面、使い方を間違えると大きなトラブルにつながることもあります。
1. 使いすぎて支払いができなくならないようにする
クレジットカードは後払いなので、つい使いすぎてしまう人も少なくありません。支払日にお金が足りないと、延滞扱いになってしまいます。
延滞が続くと信用情報に傷がつき、将来ローンを組むときなどに影響が出る可能性があります。使った金額はアプリでこまめに確認して、自分で把握しておくことが大切です。毎月の予算を決めて、その範囲内で使うようにすると安心でしょう。現金感覚を忘れずに、計画的に使うことを心がけたいですね。
2. 暗証番号は他人にわからないものにする
クレジットカードの暗証番号は、誕生日や電話番号など推測されやすい数字は避けましょう。他人に知られると、不正利用される危険があります。
暗証番号は誰にも教えてはいけません。家族であっても共有しない方が安全です。複数のカードを持つときは、同じ暗証番号を使い回さないことも重要です。もし暗証番号を忘れてしまったら、カード会社に連絡して再設定の手続きをしましょう。
3. キャッシング機能には金利がかかる
キャッシング機能を使うと、現金を借りることができますが、高い金利がかかります。金利は年15%~18%程度が一般的です。
少額でも借りると利息がどんどん増えていくので、本当に必要なとき以外は使わない方がいいでしょう。キャッシングを使うくらいなら、一時的に支出を抑えるか、家族に相談する方が賢明です。返済が遅れるとさらに金利が増えるので、使ったら早めに返すことを心がけましょう。
初めてのクレジットカードに関するよくある質問
初めてカードを作る人からよく聞かれる質問をまとめました。気になる疑問があれば、ここで解決しておきましょう。
1. 何歳から作れるのか?
クレジットカードは、18歳以上から作ることができます。ただし、高校生は18歳でも申し込めません。
大学生や専門学校生、社会人であれば18歳から申し込み可能です。以前は20歳以上という制限がありましたが、成人年齢の引き下げに伴って18歳から作れるようになりました。未成年の場合は親権者の同意が必要でしたが、18歳以上なら原則として自分だけで申し込めます。
2. 審査に通るか不安な場合は?
審査に通るか心配な人は、年会費無料のカードから申し込んでみるといいでしょう。一般カードは比較的審査基準が緩やかです。
申込内容を正確に記入することも重要です。虚偽の情報を書くと審査に落ちるだけでなく、信用を失います。過去にスマホ料金の未払いがある場合は、先に清算しておくと安心です。どうしても不安なら、学生向けや初心者向けと明記されているカードを選ぶといいでしょう。
3. 年会費無料のカードだけで十分か?
初めてのカードなら、年会費無料で十分です。有料カードは特典が充実していますが、使いこなせなければ損をします。
年会費無料のカードでも、ポイント還元や保険が付いているものは多くあります。まずは無料カードで慣れてから、必要に応じて有料カードを検討するのが賢い選択です。年会費がかかるカードは、その分の元を取れるかどうかを冷静に考えてから申し込みましょう。
4. 国際ブランドはどれを選べばいいか?
国内で使うならJCB、海外でも使う予定があるならVisaかMastercardがおすすめです。Visaは世界中で最も使える店舗が多いと言われています。
JCBは日本発のブランドなので、国内ではほとんどの店舗で使えます。ただし、海外では使えない場所もあるので注意が必要です。最初の1枚はVisaにしておいて、2枚目にJCBやMastercardを持つというパターンもよく見られます。迷ったらVisaを選んでおけば間違いないでしょう。
まとめ
初めてのクレジットカード選びは、年会費無料で還元率が高いものから始めるのが安心です。JCB CARD Wや楽天カード、三井住友カード(NL)など、初心者向けのカードは特典も充実しています。
カードを持つことで、ポイントが貯まったりネットショッピングがスムーズになったりと、生活が便利になるはずです。ただし、使いすぎには注意が必要で、毎月の利用額を把握しながら計画的に使うことが大切です。最初は少額から始めて、徐々に慣れていくといいでしょう。安全に使いこなして、クレジットカードのある暮らしを楽しんでください。

