楽天カードをメインで使っているけれど、「もっとお得にポイントを貯められないかな」と感じたことはありませんか?
実は楽天カードには上位版の「楽天プレミアムカード」があります。年会費11,000円(税込)と聞くと少し高く感じるかもしれません。けれど使い方次第では、その年会費以上の価値を感じられる一枚なんです。
空港ラウンジが無料で使えたり、楽天市場でのポイント還元率がぐんと上がったり。旅行好きな人や楽天経済圏をフル活用している人には、見逃せない特典がたくさん詰まっています。
ここでは、楽天プレミアムカードのメリットや、年会費を上回るお得な使い方を具体的に紹介していきます。
楽天プレミアムカードの7つのメリット
楽天プレミアムカードは、通常の楽天カードと比べて特典の数も質も段違いです。ここでは特に注目したい7つのメリットを詳しく見ていきましょう。
1. プライオリティパスが無料で使える
楽天プレミアムカードの最大の魅力とも言えるのが、プライオリティパスを無料で申し込めることです。プライオリティパスというのは、世界中の空港ラウンジが利用できる会員制サービスで、通常なら年会費が469米ドル(約5万円以上)もかかります。
これが楽天プレミアムカードなら、年間5回まで無料で利用できるんです。世界1,400か所以上のVIPラウンジで、無料のドリンクや軽食、Wi-Fi、シャワー設備まで使えます。海外旅行や出張が年に数回ある人なら、この特典だけで年会費の元が取れてしまいます。
ただし6回目以降は1回あたり35米ドルの利用料がかかる点は覚えておきましょう。それでも通常のプラチナカード(年会費3万円以上)と比べれば、かなりコスパが良いですよね。
2. 国内空港ラウンジも回数制限なしで利用可能
プライオリティパスとは別に、国内空港のカードラウンジも回数無制限で利用できます。新千歳空港や成田空港、羽田空港、関西国際空港、福岡空港など、全国37の主要空港が対象です。
通常の楽天ゴールドカードだと年2回までしか使えません。けれど楽天プレミアムカードなら何度でも利用できるので、国内出張や旅行が多い人には嬉しい特典です。
利用時には楽天プレミアムカードと当日の航空券または半券を提示するだけ。搭乗前のちょっとした時間を、ゆったりと快適に過ごせるのは思った以上にありがたいものです。
3. 楽天市場でポイント還元率が最大5倍になる
楽天経済圏で生活している人にとって、これが一番大きなメリットかもしれません。通常の楽天カードだとSPU(スーパーポイントアッププログラム)で最大3倍ですが、楽天プレミアムカードなら最大5倍にアップします。
内訳を見てみましょう。楽天カード利用で通常分+1倍、特典分+1倍の合計+2倍。そこに楽天プレミアムカードの楽天市場特典(毎週火曜・木曜)で+1倍が追加されます。
つまり100円のお買い物で5ポイントが貯まる計算です。楽天市場で月に2万円以上買い物をする人なら、この差は年間で見るとかなり大きくなります。
4. 誕生月は楽天市場でさらにポイントアップ
楽天プレミアムカードには、誕生月の特典もあります。誕生月に楽天市場や楽天ブックスで買い物をすると、ポイントがさらに+1倍になるんです。
前述の楽天市場特典と組み合わせると、誕生月は最大5.5倍のポイント還元に。自分へのご褒美や、誕生日プレゼントの購入に合わせて楽天市場を使えば、効率よくポイントを貯められますよね。
この特典は楽天プレミアムカード会員だけの限定サービスです。誕生月だけでも、年会費の一部を回収できるチャンスと言えるでしょう。
5. ライフスタイルに合わせて選べる3つのコース
楽天プレミアムカードには、自分のライフスタイルに合わせて選べる3つのコースが用意されています。楽天市場コース、トラベルコース、エンタメコースの中から1つを選択できるんです。
楽天市場コースを選ぶと、毎週火曜日と木曜日のお買い物でポイント+1倍。トラベルコースなら、楽天トラベルでポイント+1倍に加えて手荷物宅配サービスが利用できます。エンタメコースは、楽天TVや楽天ブックスでポイント+1倍です。
どのコースも一長一短ですが、多くの人は楽天市場コースを選んでいます。週2回もポイントアップの日があるというのは、日常的に使う上でかなり便利ですよね。
6. 楽天証券のクレカ積立で1.0%の高還元
投資をしている人、これから始めようと考えている人にも朗報です。楽天証券でのクレカ積立をすると、通常の楽天カードなら0.5%のポイント還元ですが、楽天プレミアムカードなら1.0%に倍増します。
毎月5万円の積立投資をした場合、年間で6,000ポイントが貯まる計算です。これだけで年会費の半分以上をカバーできてしまいます。
長期的な資産形成をしながらポイントも貯められるというのは、一石二鳥ですよね。つみたてNISAやiDeCoを活用している人には、特におすすめのメリットです。
7. 旅行保険が最高5,000万円まで自動付帯
楽天プレミアムカードには、海外旅行傷害保険と国内旅行傷害保険がどちらも最高5,000万円まで自動付帯しています。通常の楽天カードだと海外旅行保険は最高2,000万円まで、国内旅行保険は付帯していません。
自動付帯というのがポイントで、カードを持っているだけで保険が適用されます。わざわざ旅行代金をカードで支払う必要もないんです。
さらに動産総合保険も付帯していて、楽天プレミアムカードで購入した1万円以上の商品が90日以内に破損や盗難に遭った場合、最高300万円まで補償されます。旅行先での買い物も安心ですね。
年会費11,000円の元を取る使い方とは
年会費11,000円と聞くと、「本当に元が取れるのかな」と不安になるかもしれません。けれど実際のところ、使い方次第では十分にペイできるんです。ここでは具体的な損益分岐点を見ていきましょう。
1. 楽天市場で年間27.5万円以上買い物をする
楽天プレミアムカードと通常の楽天カードのポイント還元率の差は、楽天市場で約2倍(プレミアムは+2倍の特典)です。この差で年会費11,000円を回収しようと思うと、年間27.5万円の買い物が必要になります。
月に換算すると約23,000円です。日用品や食品、家電などを楽天市場で購入している人なら、意外とクリアできる金額ではないでしょうか。
さらに誕生月特典や選べるコース特典を活用すれば、この金額はもっと下がります。効率よくポイントを貯めれば、年会費回収はそれほど難しくありません。
2. クレカ積立を月5万円以上行う
楽天証券でクレカ積立をしている人なら、もっと簡単に元が取れます。月5万円の積立投資をすると、楽天プレミアムカードなら1.0%還元で月500ポイント、年間6,000ポイントが貯まります。
通常の楽天カード(0.5%還元)との差額は年間3,000ポイント。これだけで年会費の約3割を回収できる計算です。
さらに楽天市場での買い物と組み合わせれば、年会費の回収はぐっと楽になります。投資をしながらお得にポイントも貯められるなんて、始めない理由が見つかりません。
3. プライオリティパスを年2回以上利用する
プライオリティパスの空港ラウンジは、通常1回あたり3,000円〜4,000円程度の価値があると言われています。年に2回利用すれば、それだけで6,000円〜8,000円分の価値になります。
海外旅行や出張で年に2〜3回空港を利用する人なら、この特典だけでもかなりの節約になります。快適に過ごせる上にお得というのは、旅行好きにはたまらないメリットですよね。
国内空港ラウンジも回数無制限で使えることを考えると、旅行や出張が多い人ほど年会費の元が取りやすいカードと言えます。
楽天プレミアムカードの選べるコースはどれがおすすめ
楽天プレミアムカードには3つのコースがあって、それぞれ特徴が異なります。自分の生活スタイルに合わせて選ぶことが大切です。
1. 楽天市場コース:毎週火曜・木曜にポイント+1倍
一番人気なのが楽天市場コースです。毎週火曜日と木曜日に楽天市場で買い物をすると、ポイントが+1倍になります。
週に2回もポイントアップの日があるというのは、かなり使いやすいですよね。日用品や食品など、定期的に購入するものをこの曜日に合わせて買うだけでポイントがどんどん貯まります。
楽天市場を月に数回以上利用する人なら、このコースを選んでおけば間違いありません。ポイント還元率を最大化したい人に最適なコースです。
2. トラベルコース:楽天トラベルでポイント+1倍と手荷物宅配
旅行や出張が多い人には、トラベルコースがおすすめです。楽天トラベルでの予約時にポイントが+1倍になるのに加えて、手荷物宅配サービスが年2回まで無料で利用できます。
手荷物宅配サービスは、空港から自宅まで荷物を送れるサービスです。通常1回あたり1,000円〜2,000円程度かかるので、これが無料になるのは嬉しい特典ですよね。
プライオリティパスと組み合わせれば、旅行の快適さが格段に上がります。年に数回以上旅行する人なら、検討する価値は十分にあります。
3. エンタメコース:楽天TVと楽天ブックスでポイント+1倍
映画や音楽、読書が好きな人にはエンタメコースという選択肢もあります。楽天TVや楽天ブックスで買い物をすると、ポイントが+1倍になります。
ただし楽天ブックスは楽天市場でも購入できるので、実質的には楽天TVをよく利用する人向けのコースと言えるかもしれません。
動画配信サービスを頻繁に利用していて、楽天TVで月に数千円使っている人なら、このコースを選ぶとお得になります。自分の娯楽スタイルに合わせて選びましょう。
楽天カード・楽天ゴールドカードとの違いは
楽天カードには複数の種類があるので、どれを選べばいいか迷いますよね。ここでは主な違いを比較していきます。
1. 年会費と利用可能額の違い
まず大きな違いは年会費です。通常の楽天カードは年会費無料、楽天ゴールドカードは2,200円(税込)、楽天プレミアムカードは11,000円(税込)となっています。
利用可能額も異なります。通常の楽天カードは最高100万円、楽天ゴールドカードは最高200万円、楽天プレミアムカードは最高300万円です。
| カード種類 | 年会費 | 利用可能額 | ETC年会費 |
|---|---|---|---|
| 楽天カード | 無料 | 最高100万円 | 550円 |
| 楽天ゴールドカード | 2,200円 | 最高200万円 | 無料 |
| 楽天プレミアムカード | 11,000円 | 最高300万円 | 無料 |
大きな買い物をする機会が多い人や、クレジットカードをメインの支払い方法にしている人には、利用可能額の高さは重要なポイントになります。
2. ポイント還元率の違い
楽天市場でのポイント還元率も大きく違います。通常の楽天カードは最大3倍、楽天ゴールドカードは最大4倍(誕生月特典込み)、楽天プレミアムカードは最大5倍(誕生月特典+楽天市場特典込み)です。
楽天証券のクレカ積立でも差があります。通常の楽天カードは0.5%、楽天ゴールドカードは0.75%、楽天プレミアムカードは1.0%の還元率です。
この差は長期的に見ると、かなり大きくなります。楽天市場や楽天証券を頻繁に利用する人ほど、上位カードのメリットを実感できるはずです。
3. 空港ラウンジサービスの違い
空港ラウンジサービスにも明確な違いがあります。通常の楽天カードには空港ラウンジサービスがありません。楽天ゴールドカードは国内空港ラウンジが年2回まで無料です。
楽天プレミアムカードなら、国内空港ラウンジが回数無制限で利用できる上に、プライオリティパスで海外ラウンジも年5回まで無料になります。
旅行や出張が多い人にとっては、この違いが最も大きな決め手になるかもしれません。空港での待ち時間を快適に過ごせるかどうかは、旅の質を大きく左右します。
楽天プレミアムカードのデメリットや注意点
良いことばかりではありません。楽天プレミアムカードにもデメリットや注意すべき点があります。申し込む前に必ず確認しておきましょう。
1. 年会費11,000円が毎年かかる
当然ですが、年会費11,000円(税込)が毎年かかります。楽天市場をあまり使わない人や、旅行にほとんど行かない人には、この年会費が重荷になる可能性があります。
先ほど説明した損益分岐点を考えて、自分にとって本当にお得なのかをしっかり見極めることが大切です。年会費無料の通常の楽天カードでも十分な人もいますよね。
ポイント還元で年会費を回収できるかどうか、事前に計算してみることをおすすめします。無理に上位カードにする必要はありません。
2. プライオリティパスの同伴者は有料になる
プライオリティパスは本人のみ無料で、同伴者は1回あたり35米ドル(約4,000円)の利用料がかかります。家族や友人と一緒に空港ラウンジを利用したい場合、追加料金が必要です。
また家族カード会員(年会費550円)であっても、プライオリティパスを取得できるのは本会員だけです。家族で空港ラウンジを使いたい場合は、それぞれが本カードを持つ必要があります。
さらに無料で利用できるのは年間5回までで、6回目以降は本人も1回あたり35米ドルかかる点にも注意しましょう。
3. 公共料金の支払いは還元率0.2%に下がる
楽天プレミアムカードでも、公共料金や税金などの支払いはポイント還元率が0.2%に下がります。これは通常の楽天カードでも同じです。
つまり1万円の公共料金を支払っても、もらえるポイントは20ポイントだけ。楽天市場での買い物(最大5倍)と比べると、かなり還元率が低くなります。
公共料金の支払いをメインの用途として考えている人には、あまりメリットがないかもしれません。楽天プレミアムカードの真価を発揮できるのは、楽天市場や楽天証券での利用です。
楽天プレミアムカードがおすすめな人
ここまでの内容を踏まえて、楽天プレミアムカードが特におすすめなのはどんな人なのかをまとめます。
1. 楽天市場で月2万円以上買い物をする人
楽天市場を頻繁に利用している人には、間違いなくおすすめです。月2万円、年間で24万円以上買い物をするなら、ポイント還元だけでほぼ年会費をカバーできます。
日用品や食品、家電、ファッションなど、ほとんどのものが楽天市場で手に入る時代です。普段の買い物を楽天市場に集中させるだけで、効率よくポイントが貯まります。
楽天経済圏で生活している人にとっては、必携のカードと言っても過言ではありません。SPU倍率を最大化して、賢くポイントを貯めましょう。
2. 海外旅行や出張が年に数回ある人
年に2〜3回以上、海外旅行や出張に行く人にも強くおすすめします。プライオリティパスだけでも年会費の元が取れる可能性が高いからです。
空港での待ち時間を快適に過ごせるだけでなく、旅行保険も自動付帯しているので安心です。海外でのトラブルにもしっかり対応できます。
トラベルコースを選べば、手荷物宅配サービスも利用できて、旅行の利便性がさらに高まります。旅好きな人にとっては、至れり尽くせりの特典内容です。
3. 楽天証券でつみたて投資をしている人
楽天証券でつみたてNISAやiDeCoを利用している人にもぴったりです。クレカ積立の還元率が1.0%というのは、かなり魅力的な数字だからです。
月5万円の積立で年間6,000ポイント、楽天市場での買い物と組み合わせれば、年会費の回収は十分に可能です。長期的な資産形成とポイント獲得を両立できます。
投資を始めたばかりの人も、これから始めようと考えている人も、楽天証券と楽天プレミアムカードの組み合わせは検討する価値が大いにあります。
楽天プレミアムカードの申込方法と審査
実際に楽天プレミアムカードを申し込む際の流れや審査についても確認しておきましょう。
1. 申込条件は20歳以上で安定収入のある人
楽天プレミアムカードの申込条件は、原則として20歳以上で安定収入のある人です。通常の楽天カードよりは審査基準が少し厳しめになっています。
ただし正社員でなければいけないというわけではありません。安定した収入があれば、自営業やフリーランスの人でも申し込むことができます。
学生や専業主婦の場合は、まず通常の楽天カードから始めて、利用実績を積んでから切り替えることをおすすめします。
2. 楽天e-NAVIから簡単に切り替え可能
すでに楽天カードを持っている人は、楽天e-NAVIから楽天プレミアムカードへの切り替え申し込みができます。新規で申し込むよりも手続きが簡単です。
切り替え後もETCカードはそのまま使えますし、引落口座やポイントも引き継がれます。ただしカード番号やセキュリティコード、有効期限は変更されるので、公共料金などの支払いは変更手続きが必要です。
家族カードも切り替え後は使えなくなるため、新しいカードで再度手続きをする必要があります。この点だけ注意しましょう。
3. 審査期間は7~10日程度
審査期間は通常7営業日から10日程度です。審査に通過すれば、カードが手元に届きます。
プライオリティパスは自動的には発行されません。カードが届いたら、楽天e-NAVIから別途申し込む必要があります。申し込みから約2週間後に、簡易書留で自宅に届きます。
プライオリティパスを早く使いたい人は、カードが届いたらすぐに申し込み手続きを済ませておくことをおすすめします。
まとめ
楽天プレミアムカードは年会費11,000円かかりますが、使い方次第では十分にその価値を実感できる一枚です。
楽天市場でのお買い物や楽天証券でのクレカ積立、そして旅行時の空港ラウンジ利用など、日常から特別な日まで幅広くサポートしてくれます。
大切なのは、自分のライフスタイルに合っているかどうかです。楽天市場を頻繁に使う人、旅行好きな人、投資をしている人なら、年会費以上のメリットを得られるはずです。
もしあなたが楽天経済圏で生活していて、もっとお得にポイントを貯めたいと考えているなら、楽天プレミアムカードへの切り替えを検討してみてはいかがでしょうか。

