大学生になると、ネットショッピングやサブスクの支払いでクレジットカードが必要になる場面が増えてきます。でも初めてカードを作るとなると、どれを選べばいいのか迷ってしまいますよね。
実は学生向けのクレジットカードには、年会費無料やポイント還元率が高いものなど、お得な特典がたくさん用意されています。収入がなくても作れるカードも多いので、アルバイトをしていない学生でも申込みできる可能性があります。ここでは学生におすすめのクレジットカードや作り方、審査条件について詳しく紹介していきます。
学生でもクレジットカードは作れるのか?
「学生でもクレジットカードを持てるの?」という疑問を持っている人は多いかもしれません。結論から言うと、18歳以上の大学生や専門学生であれば問題なく申込みできます。年齢制限や条件を確認しておくと、スムーズに申請できるはずです。
1. 18歳以上の大学生なら申込みできる
クレジットカードは18歳以上であれば学生でも作れます。以前は20歳以上という制限がありましたが、民法改正により2022年4月から成人年齢が18歳に引き下げられました。
この変更によって、18歳や19歳の大学生でも親の同意なしでクレジットカードを申込めるようになっています。大学1年生の春から持てるということですね。ただしカード会社によっては、18歳や19歳の場合に親権者の同意を求めるケースもあります。
申込み時には学生証の提示が必要になることが多いです。大学や専門学校に在籍していることを証明できれば、学生向けの特典を受けられます。短大生や大学院生も対象になっているので、幅広い学生が利用できる仕組みになっています。
2. 高校生は対象外になる理由
18歳になっていても、高校生はクレジットカードを作ることができません。これはカード会社の規約で明確に定められています。
高校生が対象外になっているのは、金銭管理の面で配慮されているからだと思います。高校生はまだ親の監督下にいることが多く、カードの使いすぎによるトラブルを避けるための措置かもしれません。卒業後の4月1日以降であれば、18歳でも申込みできるようになります。
ただし家族カードという選択肢はあります。親がクレジットカードを持っていれば、その家族会員として高校生でもカードを持てる場合があります。ただしこれもカード会社によって条件が異なるため、事前に確認しておくといいでしょう。
3. 収入がなくても審査に通る可能性がある
学生向けクレジットカードの大きな特徴は、アルバイト収入がなくても申込みできる点です。通常のクレジットカードでは収入証明が必要になることもありますが、学生の場合は学生であることが審査の基準になります。
カード会社は学生を将来の優良顧客として考えているようです。卒業後も継続して使ってもらえる可能性が高いため、学生のうちは審査基準を緩和しているのかもしれません。実際に多くの学生がアルバイトをしていない状態でカードを作っています。
ただし審査では他社での借入状況や過去の支払い履歴などもチェックされます。スマホの料金を滞納していたり、他のローンがあったりすると審査に影響する可能性があります。クリーンな状態で申込むことが大切ですね。
学生向けクレジットカードのおすすめ7選
学生向けのクレジットカードは種類が豊富で、それぞれ特徴が異なります。年会費無料でポイント還元率が高いものや、よく使うお店でお得になるカードなど、自分の生活スタイルに合ったものを選ぶことが重要です。ここでは特に学生に人気のあるカードを7つ紹介します。
1. JCBカードW:ポイント還元率が高くて使いやすい
JCBカードWは39歳以下限定で申込めるカードで、学生にとって非常に魅力的な選択肢です。年会費が永年無料でありながら、ポイント還元率は通常のJCBカードの2倍になっています。
基本還元率が1.0%というのは学生向けカードの中でもトップクラスです。さらにAmazonやセブンイレブン、スターバックスなどの提携店舗ではポイントがさらに貯まります。普段からネットショッピングをする学生には特におすすめできるカードですね。
申込みはオンラインで完結し、最短5分で審査結果が出ることもあります。急いでカードが必要な場合にも対応できるスピード感があります。デザインもシンプルで使いやすく、初めてのクレジットカードとして選ぶ人が多いようです。
2. 三井住友カード(NL):コンビニでお得に使える
三井住友カード(NL)のNLは「ナンバーレス」の略で、カード表面に番号が記載されていないセキュリティ性の高いカードです。年会費は永年無料で、学生でも気軽に持てます。
このカードの最大の魅力は、セブンイレブンやローソン、マクドナルドなどでの利用時にポイント還元率が最大7%になることです。コンビニで頻繁に買い物をする学生にとっては、かなりお得な特典だと思います。
さらにタッチ決済に対応しているため、レジでの支払いがスムーズです。財布からカードを出して暗証番号を入力する手間が省けるので、忙しい朝や授業の合間にも便利に使えます。学生生活に寄り添った機能が充実していますね。
3. 楽天カード:楽天サービスをよく使う学生におすすめ
楽天カードは年会費無料で基本還元率が1.0%と高く、楽天市場での買い物ではさらにポイントが貯まりやすくなります。楽天経済圏を活用している学生には特にメリットが大きいカードです。
楽天市場で買い物をすると、通常よりも3倍以上のポイントが貯まります。教科書や参考書、生活用品などをネットで購入する機会が多い学生にとっては、かなりお得に感じられるはずです。貯まったポイントは楽天市場や楽天ペイで使えるので、実質的な値引きになりますね。
申込みから発行までのスピードも早く、オンラインで手続きが完結します。楽天モバイルや楽天銀行など、他の楽天サービスと連携させるとさらにポイントが貯まりやすくなります。学生のうちから楽天経済圏を活用すると、かなりの節約になるかもしれません。
4. PayPayカード:PayPay利用者なら持っておきたい
PayPayカードは年会費永年無料で、PayPay残高へのチャージや支払いでポイントが貯まるカードです。普段からPayPayを使っている学生には特におすすめできます。
このカードの大きな特徴は、PayPayポイントが直接貯まることです。通常のクレジットカード利用で1.0%、Yahoo!ショッピングでは最大5%のポイント還元が受けられます。貯まったポイントはそのままPayPay残高として使えるので、使い勝手がいいですね。
申込み条件も学生に優しく、18歳以上であれば収入がなくても申請できます。PayPayは飲食店やコンビニなど、学生がよく利用する場所で使える店舗が多いため、普段の支払いがとても便利になります。
5. 学生専用ライフカード:海外旅行に行くならこれ
学生専用ライフカードは、その名の通り学生だけが申込める特別なカードです。年会費無料でありながら、海外旅行に関する特典が充実しています。
最大の特徴は、海外でのカード利用額の3%がキャッシュバックされることです。留学や卒業旅行を考えている学生にとっては、かなり魅力的な特典だと思います。年間最大10万円までのキャッシュバックが受けられます。
さらに海外旅行傷害保険が自動付帯しているため、カードを持っているだけで最高2,000万円の補償が受けられます。学生のうちに海外に行く予定があるなら、持っておいて損はないカードですね。誕生月にはポイントが3倍になる特典もあります。
6. イオンカードセレクト:イオンでの買い物が多い人向け
イオンカードセレクトは、イオングループでの買い物が多い学生におすすめのカードです。年会費は永年無料で、イオン系列の店舗で様々な特典が受けられます。
毎月20日と30日の「お客さま感謝デー」では、イオンやマックスバリュでの買い物が5%オフになります。一人暮らしをしていてイオンで食材を買うことが多い学生には、かなり節約になるはずです。日用品や食品を定期的に購入する場合、年間でかなりの額が節約できるかもしれません。
さらにイオンシネマでの映画鑑賞が割引になる特典もあります。映画好きの学生には嬉しいポイントですね。WAONポイントも貯まるため、イオン系列の店舗を頻繁に利用する人には総合的にメリットが大きいカードです。
7. 学生専用ANAカード・JALカード:マイルを貯めたい人に
将来的に飛行機を利用する機会が多くなりそうな学生には、ANAカードやJALカードの学生専用版がおすすめです。通常のカードよりも年会費が安く設定されています。
これらのカードは日常の買い物でマイルが貯まる仕組みになっています。貯まったマイルは航空券に交換できるため、長期休暇の旅行や帰省の際に活用できます。学生のうちからコツコツ貯めておくと、卒業旅行が実質無料になるかもしれませんね。
ANAカードの学生専用版は在学中の年会費が無料になる特典があります。JALカードも学生向けには年会費が割引されています。マイルを効率的に貯めたい学生や、将来的に出張が多くなりそうな業界を目指している人には特におすすめできるカードです。
学生がクレジットカードを作る方法
クレジットカードを初めて作るときは、手続きが複雑に感じられるかもしれません。でも実際には必要書類を準備して申込みをするだけで、思ったよりも簡単に完了します。ここではカードを作る具体的な手順を順番に説明していきます。
1. 申込みに必要な書類を準備する
クレジットカードの申込みには、本人確認書類が必要になります。運転免許証やマイナンバーカード、パスポートなどが使えます。学生の場合は学生証も求められることが多いです。
本人確認書類は写真付きのものが望ましいとされています。運転免許証を持っていない学生は、マイナンバーカードを作っておくと便利かもしれません。健康保険証でも対応できるカード会社もありますが、その場合は追加の書類が必要になることがあります。
さらに引き落とし口座の情報も準備しておきましょう。銀行のキャッシュカードや通帳があれば、口座番号を確認できます。オンライン申込みの場合、これらの情報をスマホで撮影してアップロードするだけで済むので、とても手軽ですね。
2. オンラインまたは店頭で申し込む
書類の準備ができたら、カード会社の公式サイトから申込みます。最近はオンライン申込みが主流で、24時間いつでも手続きができます。
申込みフォームには氏名、住所、電話番号、学校名などの基本情報を入力します。アルバイトをしている場合は年収も記入しますが、していない場合は「0円」または「なし」と入力すれば問題ありません。虚偽の情報を書くと審査に落ちる原因になるので、正直に記入することが大切です。
店頭で申込む場合は、銀行や百貨店などのカードカウンターで手続きできます。スタッフに相談しながら申込めるので、不安な点を直接質問できるメリットがあります。ただし営業時間内に行く必要があるため、オンラインのほうが便利だと感じる人が多いかもしれません。
3. 審査結果を待つ(最短即日~2週間程度)
申込みが完了すると、カード会社による審査が始まります。審査期間はカード会社によって異なりますが、最短で即日、長くても2週間程度が一般的です。
審査中にカード会社から本人確認の電話がかかってくることがあります。申込み内容の確認や、本当に本人が申込んだかどうかを確認するための電話です。知らない番号からの着信でも、申込み後は出るようにしておいたほうがいいですね。
審査結果はメールで通知されることが多いです。審査に通過すると、カード発行の手続きに進みます。審査に落ちてしまった場合でも、別のカード会社に申込むことは可能です。ただし短期間に複数のカードに申込むと審査に不利になることもあるので、注意が必要です。
4. カードが届いたら利用開始
審査に通過すると、カードが自宅に郵送されます。通常は1週間から10日程度で届きます。カードが届いたら、まず裏面にサインをしましょう。
カードの裏面にサインがないと、店舗で利用を断られることがあります。サインは漢字でもローマ字でも構いませんが、普段使っている署名と同じものにしておくと安心です。サインをしたら、すぐに買い物で使い始められます。
オンラインショッピングで使う場合は、カード番号と有効期限、セキュリティコードを入力します。これらの情報は絶対に他人に教えないようにしましょう。スマホの写真に保存するのも避けたほうが安全です。カードの管理をしっかりすることが、トラブルを防ぐ第一歩になりますね。
学生向けクレジットカードの審査条件とは?
クレジットカードを申込むとき、審査に通るかどうか不安に感じる学生は多いと思います。学生向けカードの審査は比較的緩やかですが、いくつかのチェックポイントがあります。審査の基準を知っておくと、申込み前の準備がしやすくなります。
1. 年齢と学生であることの確認
審査で最初にチェックされるのは、申込者が18歳以上の学生であるかどうかです。これは学生向けクレジットカードの基本条件になります。
カード会社は学生証の提出を求めることで、在学中であることを確認します。大学や専門学校に在籍していることが証明できれば、この条件はクリアです。通信制の大学や夜間部の学生でも申込めるカードが多いので、学び方の違いで不利になることは少ないと思います。
年齢については満18歳以上であることが必須です。18歳の誕生日を迎えていれば、高校を卒業していなくても大学に入学していれば申込みできます。ただし先ほど説明した通り、高校生は対象外になっているので注意が必要ですね。
2. 本人確認書類の提出
本人確認のために、運転免許証やマイナンバーカードなどの公的書類の提出が求められます。これは申込者が本人であることを証明するために必要な手続きです。
オンライン申込みの場合、スマホで書類を撮影してアップロードする方法が一般的です。最近はeKYCという仕組みを使って、スマホのカメラで顔写真と書類を撮影するだけで本人確認が完了するカード会社も増えています。これなら郵送の手間がかからず、とてもスムーズです。
書類の住所と現在の住所が違う場合は、住民票や公共料金の領収書など、現住所を証明できる書類が追加で必要になることがあります。一人暮らしを始めたばかりの学生は、住所変更の手続きを済ませてから申込むとスムーズかもしれませんね。
3. アルバイト収入は必須ではない
学生向けクレジットカードの場合、アルバイト収入がなくても審査に通る可能性があります。これが一般のクレジットカードとの大きな違いです。
カード会社は学生を「将来の優良顧客」として見ているようです。卒業後に社会人になって収入が安定すれば、長期的にカードを使い続けてくれる可能性が高いと考えているのかもしれません。そのため学生のうちは収入よりも、学生であることが重視される傾向があります。
ただしアルバイト収入がある場合は、正直に記入したほうがいいです。収入があることで審査に有利に働くこともあります。逆に収入がないのに虚偽の申告をすると、後でトラブルになる可能性があるので、正確な情報を伝えることが大切ですね。
4. 他社での借入状況もチェックされる
審査では他のクレジットカードやローンの利用状況も確認されます。これは信用情報機関に照会することで調べられます。
すでに複数のクレジットカードを持っている場合や、携帯電話の分割払いを滞納している場合などは、審査に影響する可能性があります。特にスマホの料金未払いは意外と見落としがちなポイントです。携帯料金の支払いが遅れると、それが信用情報に記録されてしまいます。
学生ローンや奨学金の利用は基本的に問題ありませんが、返済が滞っている場合は審査に不利になることがあります。申込み前に自分の支払い状況を確認しておくといいでしょう。クリーンな状態で申込めば、学生向けカードの審査は比較的通りやすいと言えます。
学生がクレジットカードを持つメリット
クレジットカードを持つことには様々なメリットがあります。単に支払いが便利になるだけでなく、ポイントが貯まったり、お金の管理を学べたりと、学生生活を豊かにする要素がたくさんあります。ここでは特に学生にとって嬉しいメリットを紹介します。
1. ポイントが貯まってお得に使える
クレジットカードを使うと、利用額に応じてポイントが貯まります。現金で払っていては得られない特典ですね。
学生向けカードの多くは還元率が1.0%前後に設定されています。月に3万円使えば300円分のポイントが貯まる計算です。年間で考えると、けっこうな額になりますよね。貯まったポイントはショッピングに使ったり、電子マネーにチャージしたりできます。
特定の店舗での利用でポイントが倍増するカードも多いです。コンビニやカフェでの買い物が多い学生なら、そういったカードを選ぶとさらにお得になります。何気ない日常の支払いがポイントに変わるというのは、学生にとって大きなメリットだと思います。
2. ネットショッピングや定額サービスの支払いに便利
ネットで買い物をするとき、クレジットカードがあると支払いがとてもスムーズです。振込や代引きの手数料もかからないので、経済的にも助かります。
NetflixやSpotifyなどのサブスクリプションサービスも、クレジットカードがあれば簡単に登録できます。毎月自動で引き落とされるので、支払い忘れの心配もありません。最近は教材のオンライン講座なども増えているので、カードがあると学習の選択肢が広がりますね。
さらに航空券やホテルの予約も、クレジットカードがあると便利です。特に海外のサイトでは、カード決済が基本になっていることが多いです。旅行や留学を考えている学生には、必須のアイテムと言えるかもしれません。
3. 海外旅行や留学でも安心して使える
海外では現金よりもクレジットカードが使われることが多いです。大金を持ち歩くリスクも減らせます。
カードには海外旅行傷害保険が付帯しているものもあります。万が一のケガや病気、盗難などに備えられるので、安心して旅行できます。特に学生専用ライフカードのように、海外利用でキャッシュバックが受けられるカードもあるので、お得に旅行できますね。
両替の手間も省けます。現地のATMでキャッシングすれば、現地通貨を引き出せます。空港での両替よりもレートが良いことが多いので、効率的です。留学を考えている学生には、カードは必須の準備品と言えるでしょう。
4. お金の管理が学べる
クレジットカードを使うことで、お金の管理能力が身につきます。利用明細を見ることで、自分が何にいくら使っているのかが可視化されます。
カード会社のアプリを使えば、リアルタイムで利用状況を確認できます。予算を立てて計画的に使う習慣が身につくので、社会人になる前の良い練習になります。使いすぎを防ぐアラート機能もあるので、うまく活用すれば無駄遣いを減らせますね。
支払い期日を守ることの大切さも学べます。期日までに口座にお金を用意しておくという習慣は、社会に出てからも役立つスキルです。学生のうちからお金との付き合い方を学ぶことは、将来の財産になるかもしれません。
学生がクレジットカードを使うときの注意点
クレジットカードは便利ですが、使い方を間違えるとトラブルにつながることもあります。特に初めてカードを持つ学生は、注意すべきポイントを知っておくことが大切です。ここでは気をつけたい点をいくつか紹介します。
1. 使いすぎに気をつける
クレジットカードは現金が減る感覚がないため、ついつい使いすぎてしまうことがあります。これが最も注意すべき点かもしれません。
カードで買い物をしても、その場でお金を払っている感覚が薄いです。でも後日必ず請求が来ます。予算を決めずに使っていると、引き落とし日に口座残高が足りなくなる可能性があります。そうなると信用情報に傷がつき、将来的に住宅ローンなどが組めなくなることもあります。
使いすぎを防ぐには、月の利用限度額を自分で決めておくといいです。アプリで利用状況をこまめにチェックする習慣をつけると、使いすぎを防げます。現金と同じように、使ったら記録するという意識を持つことが大切ですね。
2. リボ払いや分割払いの手数料を理解する
リボ払いや分割払いは便利に見えますが、高額な手数料がかかります。これを知らずに使うと、返済が長引いて大変なことになります。
リボ払いは毎月一定額を支払う方法ですが、手数料は年率15%前後かかることが多いです。10万円の買い物をリボ払いにすると、最終的に15,000円以上の手数料を払うことになるかもしれません。かなりの負担ですよね。
基本的には一括払いを選ぶのが賢明です。どうしても分割にしたい場合は、何回払いにするとどのくらい手数料がかかるのかを事前に確認しましょう。手数料を払うくらいなら、お金が貯まるまで待ったほうがいいこともあります。
3. 利用明細をこまめにチェックする
利用明細を確認する習慣をつけることは、とても大切です。不正利用に気づくためにも、定期的にチェックしましょう。
最近はカード情報を盗まれて不正利用される事件も増えています。身に覚えのない請求があったら、すぐにカード会社に連絡する必要があります。早く気づけば被害を最小限に抑えられます。
利用明細を見ることで、自分の支出傾向も把握できます。何にお金を使っているのかが分かれば、無駄な出費を減らすヒントになります。月に一度は必ず明細を確認する習慣をつけるといいですね。
4. 限度額は10万~30万円が一般的
学生向けクレジットカードの限度額は、10万円から30万円程度に設定されることが多いです。これは使いすぎを防ぐための配慮でもあります。
限度額が低いと不便に感じるかもしれませんが、学生のうちはこれくらいが適切だと思います。万が一不正利用されても被害額が限定されますし、自分自身も使いすぎを防げます。
限度額を超える買い物をする場合は、事前にカード会社に連絡すれば一時的に増額できることもあります。パソコンや旅行など、大きな買い物をする予定があるときは相談してみるといいでしょう。ただし普段から限度額いっぱいまで使っていると、信用が下がることもあるので注意が必要ですね。
学生向けクレジットカードの選び方
たくさんあるクレジットカードの中から、自分に合ったものを選ぶのは難しいかもしれません。でもいくつかのポイントを押さえれば、選びやすくなります。ここでは学生がカードを選ぶときに確認したい基準を紹介します。
1. 年会費無料のカードを選ぶ
学生のうちは、年会費無料のカードを選ぶのが基本です。年会費がかかるカードは、それに見合うだけの特典を使いこなせるかどうかを考える必要があります。
年会費が数千円かかるカードもありますが、学生にとってはその分の負担が重く感じられるかもしれません。年会費無料でも十分な特典があるカードは多いので、まずはそういったカードから始めるのがおすすめです。
ただし「初年度無料」と「永年無料」は違います。初年度だけ無料で、2年目から年会費がかかるカードもあるので、申込み前にしっかり確認しましょう。永年無料のカードなら、ずっと費用を気にせず使い続けられますね。
2. よく使うお店やサービスでお得なカードを選ぶ
自分の生活スタイルに合ったカードを選ぶことが重要です。普段よく使うお店で特典があるカードなら、お得度が高くなります。
例えばコンビニをよく使うなら三井住友カード(NL)、楽天市場で買い物が多いなら楽天カード、PayPayを使っているならPayPayカードという具合です。自分の消費パターンを振り返ってみると、どのカードが合っているか見えてきます。
通学定期を購入する場合は、鉄道会社のクレジットカードも検討する価値があります。定期券の購入でポイントが貯まるカードもあるので、意外とお得になることがあります。ライフスタイルに合ったカードを選ぶことが、満足度を高めるコツですね。
3. ポイント還元率を比較する
ポイント還元率は、カード選びの重要な基準になります。同じ金額を使っても、還元率が違えば貯まるポイントに差が出ます。
基本還元率が1.0%のカードが学生向けとしては標準的です。0.5%のカードと比べると、年間で貯まるポイントが2倍違ってきます。月3万円使う学生なら、年間で3,600円分のポイント差になるので、けっこう大きいですよね。
ただし還元率だけで選ぶのではなく、貯まったポイントの使いやすさも考慮しましょう。どんなに還元率が高くても、ポイントの使い道が限られていたら意味がありません。自分がよく使うサービスでポイントが使えるかどうかも確認しておくといいですね。
4. 学生限定の特典があるか確認する
学生専用のクレジットカードには、一般カードにはない特別な特典がついていることがあります。これを活用しない手はありません。
例えば学生専用ライフカードの海外キャッシュバックや、ANAカード・JALカードの学生向け年会費割引などです。在学中だけの特別なサービスなので、学生のうちに最大限活用したいですね。
さらにポイント還元率が学生のほうが高いカードもあります。卒業後は一般カードに自動的に切り替わることが多いので、学生のうちにお得な特典を享受しておくのが賢い使い方だと思います。
学生のクレジットカードに関するよくある質問
クレジットカードを初めて作る学生からは、様々な疑問が寄せられます。ここでは特に多い質問をいくつか取り上げて、分かりやすく答えていきます。申込み前の不安を解消するヒントになれば嬉しいです。
1. 親の同意は必要なのか?
18歳以上であれば、基本的に親の同意なしでクレジットカードを申込めます。成人年齢が18歳に引き下げられたことで、この点が変わりました。
ただしカード会社によっては、18歳や19歳の学生に対して親権者の同意を求めることもあります。これはカード会社の独自ルールなので、申込み前に確認しておくと安心です。同意が必要な場合は、申込み時に親の連絡先を記入することになります。
20歳以上の学生であれば、どのカードでも親の同意なしで申込めます。自分の判断で好きなカードを選べるので、自由度が高いですね。ただし親に相談してから申込むことは、決して悪いことではありません。むしろアドバイスをもらえるかもしれませんね。
2. アルバイトをしていなくても作れるのか?
アルバイトをしていない学生でも、クレジットカードは作れます。これは学生向けカードの大きな特徴です。
カード会社は学生の場合、収入よりも学生であることを重視しています。将来的に社会人になって収入が安定することを見越しているためです。そのため申込みフォームに年収を「0円」と記入しても、審査に通る可能性は十分にあります。
ただし収入がない場合、限度額は低めに設定されることが多いです。10万円程度が一般的かもしれません。でも学生生活で使う分には、それで十分なことが多いと思います。アルバイトを始めて収入が安定したら、限度額の増額を申請することもできますね。
3. 限度額を増やすことはできるのか?
クレジットカードの限度額は、状況に応じて増額できることがあります。ただし学生の場合は、慎重に判断されることが多いです。
限度額を増やしたい場合は、カード会社に申請します。増額には一時的なものと、恒久的なものの2種類があります。旅行や大きな買い物のために一時的に増やしたい場合は、比較的認められやすいです。
恒久的な増額は、カードの利用実績が重要になります。毎月きちんと支払いをしていて、延滞がなければ、半年から1年後に増額できる可能性があります。ただし学生のうちは大幅な増額は難しいかもしれません。無理に限度額を上げようとせず、自分が管理できる範囲で使うことが大切ですね。
4. 卒業後もそのまま使えるのか?
学生向けクレジットカードは、卒業後も使い続けることができます。多くの場合、自動的に一般カードに切り替わる仕組みになっています。
カードの番号やデザインが変わることもありますが、使い続けられるので安心です。学生時代に貯めたポイントもそのまま引き継がれます。クレジットヒストリー(信用履歴)も継続されるので、むしろ長く使い続けたほうが信用度が上がります。
ただし学生限定の特典は卒業とともに終了します。例えば学生専用ライフカードの海外キャッシュバックなどは、卒業後は受けられなくなります。それでも基本的な機能は変わらないので、使い慣れたカードをそのまま持ち続けるのも良い選択だと思います。
まとめ
学生向けのクレジットカードは、年会費無料でポイント還元率が高いものが多く、学生生活をより便利でお得にしてくれます。18歳以上の大学生であれば、アルバイト収入がなくても申込めるので、初めてのカードとして最適です。
選ぶときは自分のライフスタイルに合ったものを見つけることが大切ですね。よく使うお店やサービスでお得になるカードを選べば、日常の支払いが楽しくなるかもしれません。使いすぎには注意が必要ですが、計画的に使えばお金の管理を学ぶ良い機会にもなります。
学生のうちからクレジットカードと上手に付き合うことで、社会人になってからも役立つ金銭感覚が身につくでしょう。今回紹介したカードやポイントを参考に、自分に合った一枚を見つけてみてください。

