楽天ゴールドカードの年会費は高い?メリット・デメリットを検証!

クレジットカード

「楽天ゴールドカードの年会費って、本当に払う価値があるの?」

楽天カードを使っていると、そんな疑問が頭をよぎることがあるかもしれません。ゴールドカードという響きに惹かれる一方で、年会費2,200円が毎年かかると聞くと、ちょっと躊躇してしまいますよね。

けれど実は、使い方次第では年会費以上にお得になる特典がいくつも用意されています。空港ラウンジやETCカード無料、さらには誕生月のポイントアップなど、知っておくべきメリットがあるんです。一方で、楽天市場をあまり使わない人にとっては損になる可能性も否めません。

ここでは、楽天ゴールドカードの年会費が本当に高いのか、どんな人に向いているのかを紹介します。

  1. 楽天ゴールドカードの年会費は2,200円
    1. 1. 他のゴールドカードと比べると格安
    2. 2. 楽天カードは無料だが特典内容が異なる
    3. 3. 年会費が発生する時期
  2. 楽天ゴールドカードの主なメリット
    1. 1. 空港ラウンジが年2回まで無料で使える
    2. 2. ETCカードの年会費が無料になる
    3. 3. 誕生月は楽天市場でポイントがさらに貯まる
    4. 4. 利用限度額が最高200万円まで上がる
    5. 5. 楽天証券でのクレカ積立がお得になる
  3. 楽天ゴールドカードのデメリット
    1. 1. 年会費がかかる分、使わないと損をする
    2. 2. 誕生月以外は楽天カードと還元率が同じ
    3. 3. 空港ラウンジは3回目から有料になる
    4. 4. 2021年のサービス変更で還元率が下がった
  4. 年会費の元を取るには月いくら使えばいい?
    1. 1. 楽天市場で月6,111円使えば損益分岐点に届く
    2. 2. 空港ラウンジを年2回使うだけでも元が取れる
    3. 3. ETCカードを使う人なら年会費550円分がお得
  5. 楽天カードと楽天ゴールドカードの違い
    1. 1. 年会費の差は2,200円
    2. 2. 空港ラウンジ特典の有無
    3. 3. 利用限度額は最大で2倍違う
  6. 楽天プレミアムカードとどちらを選ぶべき?
    1. 1. 年会費の差は8,800円
    2. 2. 空港ラウンジの利用回数制限が違う
    3. 3. 楽天市場で年37万円以上使うならプレミアムがお得
  7. 楽天ゴールドカードがおすすめな人
    1. 1. 楽天市場で月5,000円以上買い物をする人
    2. 2. 年に数回、国内旅行や出張に行く人
    3. 3. 車に乗る機会が多くETCカードを使う人
    4. 4. 利用限度額を100万円以上に設定したい人
  8. 楽天ゴールドカードをおすすめしない人
    1. 1. 楽天市場をほとんど使わない人
    2. 2. 年会費が一切かからないカードが欲しい人
    3. 3. 空港ラウンジを月に何度も使いたい人
  9. 楽天ゴールドカードの申し込み方法
    1. 1. 楽天会員なら5分で申し込みが完了する
    2. 2. 楽天カードからの切り替えも簡単にできる
    3. 3. カード到着までの日数
  10. まとめ

楽天ゴールドカードの年会費は2,200円

楽天ゴールドカードの年会費は、税込で2,200円です。毎年この金額が自動的に引き落とされるため、まったく使わなくても費用が発生してしまいます。この点が、年会費無料の楽天カードとの大きな違いといえるでしょう。

ただし2025年10月からは、特定の条件を満たすと初年度の年会費が無料になるキャンペーンが実施されています。楽天モバイルとの同時申し込みなどが条件になっているようですが、これから作る人にとっては嬉しい特典ですよね。

1. 他のゴールドカードと比べると格安

ゴールドカードというと、年会費が1万円を超えるイメージを持っている人も多いはずです。確かに、一般的なゴールドカードの年会費相場は1万円から3万円程度。それと比べると、楽天ゴールドカードの2,200円はかなり手頃な価格設定になっています。

たとえば海外の有名ゴールドカードだと、年会費だけで約15,600円もかかるケースがあります。そう考えると、楽天ゴールドカードは「ゴールドカード入門」として始めやすい金額ですよね。

もちろん、年会費が安い分だけ特典内容も絞られています。空港ラウンジの利用回数に制限があったり、海外旅行保険の補償額が控えめだったり。とはいえ、日常使いでポイントを貯めたい人にとっては、十分な内容といえるでしょう。

月額に換算すると約184円。コンビニのコーヒー1杯分にも満たない金額です。この視点で見ると、意外と負担感は少ないかもしれません。

2. 楽天カードは無料だが特典内容が異なる

「わざわざ年会費を払わなくても、無料の楽天カードで十分では?」という疑問は当然です。実際、通常の楽天カードは年会費が永年無料で、ポイント還元率も1.0%と同じですから。

ただし、特典内容には明確な差があります。楽天カードでは空港ラウンジは使えませんし、ETCカードには年会費550円がかかってしまいます。また、利用限度額も最大100万円までとなっており、高額な買い物をする際には少し物足りなく感じるかもしれません。

楽天ゴールドカードなら、これらの制約がすべて解消されます。年会費を払う代わりに、より快適なカードライフが手に入るというわけです。

自分の使い方に合っているかどうか。それが選択のポイントになってくるでしょう。

3. 年会費が発生する時期

年会費の引き落としは、カード入会月の翌月27日に行われます。たとえば3月に入会した場合、4月27日に2,200円が引き落とされるという流れです。

初年度から年会費がかかるのが基本ですが、前述のキャンペーンを利用すれば初年度は無料になります。2年目以降は毎年同じ時期に自動更新されるため、解約しない限り年会費が発生し続けます。

気をつけたいのは、年度途中で解約しても年会費は返金されないという点です。一度支払った分は戻ってこないので、作るタイミングはよく考えたほうがよさそうですね。

楽天ゴールドカードの主なメリット

年会費がかかる分、楽天ゴールドカードには通常の楽天カードにはない特典がいくつも用意されています。ここからは、具体的にどんなメリットがあるのかを見ていきましょう。知っておくと、年会費を払う価値があるかどうかの判断材料になるはずです。

1. 空港ラウンジが年2回まで無料で使える

楽天ゴールドカードを持っていると、国内主要空港とハワイ・韓国の一部空港にある「カードラウンジ」が利用できます。羽田空港や成田空港、関西国際空港など、主要な空港はほぼカバーされているんです。

利用回数は年2回までという制限がありますが、たまに旅行や出張に行く程度なら十分でしょう。空港ラウンジでは、ソフトドリンクが飲めたり、雑誌を読んだり、Wi-Fiが使えたりします。搭乗前の待ち時間を快適に過ごせるのは、思った以上に価値がありますよね。

通常、空港ラウンジを利用すると1回あたり1,000円前後かかることが多いです。年2回使えば、それだけで年会費の元が取れてしまう計算になります。

ただし注意点として、年度の区切りは9月1日から翌年8月31日までとなっています。この期間内に2回までなので、使うタイミングは計画的に考えたほうがいいかもしれません。3回目以降は有料になってしまいます。

2. ETCカードの年会費が無料になる

車に乗る機会が多い人にとって、これは大きなメリットです。通常の楽天カードでETCカードを作ると、年会費550円がかかってしまいます。しかし楽天ゴールドカードなら、この年会費が完全無料になるんです。

楽天ETCカードを使えば、高速道路の通行料金100円につき1ポイントが貯まります。さらにENEOSでの給油やオイル交換でもポイントが最大1.5倍になるため、車関連の支出でポイントがどんどん貯まっていきます。

年会費550円が浮くということは、それだけでゴールドカードの年会費2,200円のうち4分の1をカバーできる計算です。毎日の通勤や週末のドライブで高速道路を使う人なら、十分に元が取れるでしょう。

ちなみに、楽天カードでも楽天Point Clubのランクがプラチナ以上なら、ETCカードが無料になります。ただしランクを維持するには半年で15回以上・2,000ポイント以上の獲得が必要なので、条件なしで無料になるゴールドカードのほうが確実ですよね。

3. 誕生月は楽天市場でポイントがさらに貯まる

楽天ゴールドカードには、誕生月に楽天市場で買い物をすると、通常よりもポイントが1%多く貯まる特典があります。年に1回だけとはいえ、大きな買い物をするタイミングとして活用できそうです。

たとえば誕生月に10万円分の買い物をした場合、通常より1,000ポイント多く獲得できます。誕生日プレゼントを自分で買うもよし、必要な家電をまとめて購入するもよし。計画的に使えば、かなりお得になりますよね。

ただし注意したいのは、誕生月以外は通常の楽天カードと還元率が変わらないという点です。以前は楽天市場での還元率が常に高かったのですが、2021年のサービス変更で誕生月のみの特典になってしまいました。

それでも、年1回の誕生月だけでも意識して使えば、年会費の一部は回収できるでしょう。特に楽天市場で定期的に買い物をする習慣がある人には、嬉しい特典です。

4. 利用限度額が最高200万円まで上がる

楽天カード(通常版)の利用限度額は最大100万円ですが、楽天ゴールドカードなら最大200万円まで設定できます。倍の金額まで使えるようになるわけです。

普段の買い物だけなら100万円でも十分かもしれません。けれど、家具や家電をまとめて買い替えたり、旅行代金を一括で払ったりするときには、限度額が高いほうが安心です。特に楽天市場のお買い物マラソンやスーパーセールでまとめ買いをする人なら、この差は実感できるでしょう。

また、利用限度額が高いことで、クレジットヒストリー(信用履歴)の評価も上がりやすくなります。将来的に住宅ローンや自動車ローンを組む際にも、有利に働く可能性があるんです。

もちろん、限度額が高いからといって無理に使う必要はありません。ただ、いざというときの余裕があるのは心強いですよね。

5. 楽天証券でのクレカ積立がお得になる

楽天ゴールドカードを使って楽天証券で投資信託の積立をすると、積立額に応じてポイントが貯まります。通常の楽天カードでも同じサービスはありますが、ゴールドカードならポイント還元率が少し優遇されるケースがあります。

毎月5万円を積み立てた場合、年間60万円の投資になります。この金額に対してポイントが付くため、長期的に見るとかなりの差になるでしょう。投資とポイ活を同時に進められるのは、楽天経済圏ならではの強みです。

最近は老後資金のために積立投資を始める人が増えています。どうせ積み立てるなら、少しでもポイントが貯まるカードを使ったほうがお得ですよね。

ただし、ポイント還元率や上限額は時期によって変わることがあるので、最新の情報は公式サイトで確認しておくのがおすすめです。

楽天ゴールドカードのデメリット

メリットがある一方で、当然デメリットも存在します。年会費を払ってまで持つ価値があるかどうかは、この部分をしっかり理解してから判断したいところです。ここでは、実際に使ってみて感じるかもしれない不満点を正直にお伝えします。

1. 年会費がかかる分、使わないと損をする

これが最大のデメリットといえるでしょう。通常の楽天カードは年会費が永年無料なのに対し、ゴールドカードは毎年2,200円が必ずかかります。特典をまったく使わなかったとしても、この金額は戻ってきません。

「作ったはいいけど、結局空港にも行かなかったし、楽天市場もあまり使わなかった」という状況になると、完全に損です。年会費分のポイントを獲得するためには、それなりの利用が必要になってきます。

後ほど詳しく説明しますが、損益分岐点は月6,111円程度の楽天市場利用といわれています。この金額に届かない場合は、通常の楽天カードのほうがお得になる可能性が高いです。

カードを作る前に、自分の生活スタイルを振り返ってみることが大切ですね。年会費を払う価値があるかどうか、冷静に考えてみましょう。

2. 誕生月以外は楽天カードと還元率が同じ

2021年のサービス変更で、楽天市場での常時ポイントアップ特典が縮小されました。以前は楽天市場で買い物をすると常にポイント+4倍だったのが、現在は+2倍になり、さらに誕生月のみの特典となってしまったんです。

つまり、誕生月以外に楽天市場で買い物をしても、通常の楽天カードと還元率はまったく同じ。この点に気づかずゴールドカードを作ってしまうと、「あれ、思ったよりポイント貯まらないな」と感じることになります。

この改悪があってから、「ゴールドカードを持つメリットが薄れた」という口コミも増えています。確かに、ポイント還元を期待してゴールドカードを選んだ人にとっては、ちょっとガッカリな変更ですよね。

とはいえ、空港ラウンジやETCカード無料といった他の特典に価値を感じるなら、まだ持つ意味はあるでしょう。ポイント還元だけで判断するのではなく、総合的に考える必要があります。

3. 空港ラウンジは3回目から有料になる

空港ラウンジが使える特典は魅力的ですが、年2回までという制限があります。3回目以降は通常料金を払わなければならないため、頻繁に飛行機を利用する人には物足りないかもしれません。

出張が多いビジネスマンや、年に何度も旅行に行く人だと、2回の無料利用はあっという間に使い切ってしまいます。そうなると、ゴールドカードを持っている意味が半減してしまいますよね。

もし空港ラウンジを月に何度も使いたいなら、年会費11,000円の楽天プレミアムカードを検討したほうがいいでしょう。プレミアムカードなら、国内外合わせて1,300か所以上のラウンジが無制限で利用できます。

自分が年間何回くらい飛行機に乗るかを考えて、ゴールドとプレミアムのどちらが合っているか判断するのが賢明です。

4. 2021年のサービス変更で還元率が下がった

先ほども触れましたが、2021年のサービス変更は大きな転換点でした。それまでゴールドカードを愛用していた人の中には、この変更をきっかけに通常の楽天カードへ切り替えた人も少なくありません。

改悪前は、楽天市場で常にポイント+4倍が付いていたため、楽天市場をよく使う人にとっては明らかにお得でした。しかし現在は+2倍、しかも誕生月限定となり、魅力が大幅に減少してしまったんです。

この変更について、楽天カード側は「サービスの見直し」という表現を使っていますが、実質的には改悪といわざるを得ません。ポイント還元をメインの目的としてゴールドカードを持つのは、現在ではあまり効率的ではないでしょう。

ただし、他の特典に魅力を感じるなら話は別です。空港ラウンジやETCカード、利用限度額などを総合的に見て、自分にとって価値があるかどうかを判断してください。

年会費の元を取るには月いくら使えばいい?

「結局、いくら使えば年会費の元が取れるの?」というのが、一番気になるポイントですよね。具体的な数字で見てみると、自分にとってゴールドカードが得なのか損なのかがハッキリします。

1. 楽天市場で月6,111円使えば損益分岐点に届く

年会費2,200円の元を取るためには、楽天市場で年間約73,333円の買い物をする必要があります。月額に換算すると約6,111円です。

この金額は、誕生月のポイントアップ特典(+1%)を考慮した計算になります。誕生月に10万円使うと1,000ポイント多く獲得できるため、残りの1,200円分を他の月で回収すればいいという考え方です。

月6,111円という金額は、日用品や食品、衣類などを楽天市場でまとめ買いする習慣があれば、十分に届く範囲でしょう。逆に、楽天市場をほとんど使わない人や、月に数千円しか買わない人にとっては、達成が難しい数字です。

自分の楽天市場での年間購入額を一度計算してみるといいかもしれません。楽天PointClubのアプリやサイトで、過去の利用履歴を確認できますよ。

2. 空港ラウンジを年2回使うだけでも元が取れる

空港ラウンジの利用料金は、1回あたり1,000円から1,500円程度が相場です。楽天ゴールドカードなら年2回まで無料で使えるため、2回フル活用すれば2,000円から3,000円分の価値があります。

つまり、空港ラウンジを2回使うだけで、年会費2,200円のほとんどがカバーできる計算です。旅行や出張で年に2回以上飛行機に乗る人なら、それだけで元が取れてしまうわけですね。

「楽天市場はあまり使わないけど、旅行は年に数回行く」という人にとっては、この特典が決め手になるかもしれません。搭乗前の待ち時間を快適に過ごせるだけでなく、金銭的にもお得というのは嬉しいポイントです。

ただし、年度の区切りが9月から8月までという点は忘れずに。旅行の計画を立てる際に、この期間を意識しておくといいでしょう。

3. ETCカードを使う人なら年会費550円分がお得

通常の楽天カードでETCカードを作ると、年会費550円がかかります。ゴールドカードならこれが無料になるため、それだけで550円分のメリットがあるわけです。

年会費2,200円のうち550円をETCカードでカバーできると考えると、残りは1,650円。この分を空港ラウンジや楽天市場の利用で回収すればいいので、ハードルがグッと下がります。

特に、毎日の通勤で高速道路を使う人や、週末のドライブが趣味の人にとっては、見逃せない特典でしょう。ETCカード利用でもポイントが貯まるため、高速代を払いながらポイ活ができて一石二鳥です。

車を使う生活をしている人なら、ゴールドカードを持つメリットは大きいといえますね。

楽天カードと楽天ゴールドカードの違い

「通常の楽天カードとゴールドカード、何が違うの?」という疑問を持つ人は多いはずです。見た目がゴールドになるだけではなく、実用的な違いがいくつかあります。ここでは主な3つの違いを見ていきましょう。

1. 年会費の差は2,200円

最も大きな違いは、やはり年会費です。通常の楽天カードは永年無料なのに対し、ゴールドカードは年2,200円かかります。この差額をどう考えるかが、選択の分かれ目になるでしょう。

2,200円という金額は、コンビニのお弁当約4回分、映画鑑賞1回分といったところ。そう考えると、意外と大きな出費に感じるかもしれません。

ただし、この2,200円で得られる特典を考えると、人によっては十分に価値があります。空港ラウンジやETCカード無料、利用限度額の増加など、年会費無料のカードでは得られないメリットがあるんです。

「年会費を払ってでも快適さやステータスを得たい」と思うか、「無料で十分」と感じるか。この価値観の違いが、選択を左右します。

2. 空港ラウンジ特典の有無

通常の楽天カードには、空港ラウンジ特典は一切ありません。一方、ゴールドカードなら国内主要空港とハワイ・韓国の一部空港のラウンジが年2回まで無料で使えます。

空港での待ち時間を快適に過ごせるかどうかは、旅の満足度を大きく左右します。フライト前にゆっくりコーヒーを飲みながら雑誌を読んだり、Wi-Fiでメールをチェックしたり。そんな時間が持てるだけで、旅行がワンランクアップした気分になりますよね。

年に1~2回でも飛行機を利用する人なら、この特典だけでゴールドカードを選ぶ価値があるでしょう。逆に、ほとんど飛行機に乗らない人にとっては、あまり意味のない特典になってしまいます。

自分の旅行頻度を考えて、この特典に魅力を感じるかどうか判断してください。

3. 利用限度額は最大で2倍違う

通常の楽天カードの利用限度額は最大100万円ですが、ゴールドカードなら最大200万円まで設定できます。倍の金額まで使えるようになるため、高額な買い物をする機会が多い人には大きなメリットです。

たとえば、引っ越しで家具や家電を一気に買い替えるとき、海外旅行の費用をまとめて支払うとき、楽天市場のセールでまとめ買いをするとき。こういった場面では、限度額の高さが活きてきます。

また、限度額に対する利用率が低いほど、クレジットスコアの評価が良くなる傾向があります。将来的に住宅ローンやカーローンを組む際にも、有利に働く可能性があるんです。

普段の買い物だけなら100万円でも十分かもしれません。けれど、いざというときの余裕があるのは安心ですよね。

楽天プレミアムカードとどちらを選ぶべき?

楽天のクレジットカードには、ゴールドカードよりさらに上位の「楽天プレミアムカード」も存在します。年会費が高い分、特典も充実しているのですが、果たしてどちらを選ぶべきなのでしょうか。比較しながら見ていきましょう。

1. 年会費の差は8,800円

楽天プレミアムカードの年会費は11,000円です。ゴールドカードの2,200円と比べると、その差は8,800円。この差額をどう捉えるかが、選択のカギになります。

年間8,800円多く払うということは、月額にすると約733円。ランチ1回分くらいの金額ですね。この金額を「それくらいなら払える」と感じるか、「もったいない」と感じるかは人それぞれでしょう。

ただし、プレミアムカードには年会費に見合った特典がしっかり用意されています。空港ラウンジの利用制限がなくなったり、楽天市場でのポイント還元率が常に高かったり。使い方次第では、十分に元が取れる内容です。

自分の楽天市場での年間利用額や、飛行機の利用頻度を考えて判断するのがおすすめです。

2. 空港ラウンジの利用回数制限が違う

ゴールドカードの空港ラウンジは年2回までですが、プレミアムカードなら国内外合わせて1,300か所以上のラウンジが無制限で利用できます。しかもプレミアムカードは「プライオリティ・パス」に無料登録できるため、海外の豪華なラウンジも使えるんです。

出張で月に数回飛行機に乗る人、海外旅行が趣味の人にとっては、この差は非常に大きいでしょう。ゴールドカードだと2回使い切った後は有料になってしまいますが、プレミアムカードなら何度でも無料です。

逆に、年に1~2回しか飛行機に乗らない人なら、ゴールドカードで十分ですよね。空港ラウンジの利用頻度が、選択の大きな判断材料になります。

自分が年間何回くらい空港を利用するか、一度数えてみるといいかもしれません。

3. 楽天市場で年37万円以上使うならプレミアムがお得

楽天市場での買い物額によって、どちらがお得かが変わってきます。計算上、楽天市場で年間約37万円以上使う人は、プレミアムカードのほうがポイント還元の面でお得になるといわれています。

プレミアムカードは楽天市場で常にポイント+4倍が付くため、買い物額が多い人ほどメリットが大きいんです。月に3万円以上楽天市場で買い物をする習慣があるなら、プレミアムカードを検討する価値があるでしょう。

一方、楽天市場での買い物が月1万円程度なら、ゴールドカードで十分です。年会費の差額8,800円を回収できるほどのポイントは貯まらないため、無理にプレミアムカードを持つ必要はありません。

自分の楽天市場での年間利用額を確認して、冷静に判断することが大切ですね。

楽天ゴールドカードがおすすめな人

ここまでメリットとデメリットを見てきましたが、結局どんな人にゴールドカードが向いているのでしょうか。具体的な生活スタイルをイメージしながら、おすすめな人のタイプを整理してみました。

1. 楽天市場で月5,000円以上買い物をする人

楽天市場でコンスタントに買い物をする習慣がある人にとって、ゴールドカードは検討する価値があります。特に月5,000円から1万円程度の買い物をしている人なら、誕生月のポイントアップや他の特典と合わせて、年会費の元を取りやすいでしょう。

日用品や食品、衣類、家電など、楽天市場で買えるものは多岐にわたります。わざわざ店舗に行かなくても家に届くという便利さに加えて、ポイントも貯まる。そんな買い物スタイルが定着している人には、ゴールドカードがぴったりです。

ただし、月の利用額が3,000円以下の人は、通常の楽天カードのほうがコスパがいいかもしれません。年会費分を回収できない可能性が高いためです。

自分の買い物パターンを振り返って、月にどれくらい楽天市場を使っているか確認してみてください。

2. 年に数回、国内旅行や出張に行く人

飛行機を利用する機会が年に2回以上ある人は、空港ラウンジ特典だけで年会費の元を取れます。出張が多いビジネスマンや、旅行好きな人にとっては、非常に魅力的な特典でしょう。

空港での待ち時間を快適に過ごせるだけでなく、「ゴールドカードを持っている」という小さな満足感も得られます。カードラウンジとはいえ、無料でドリンクや軽食を楽しめるのは嬉しいものです。

ただし、年2回という制限があるため、月に何度も飛行機に乗る人には物足りないかもしれません。その場合は、楽天プレミアムカードのほうが向いているでしょう。

自分の旅行・出張の頻度を考えて、ゴールドカードの特典が活かせるかどうか判断してください。

3. 車に乗る機会が多くETCカードを使う人

通勤や仕事、ドライブなどで頻繁に高速道路を利用する人にとって、ETCカード無料特典は大きなメリットです。通常の楽天カードだと年会費550円がかかるため、それが浮くだけでも価値があります。

しかもETCカードの利用でもポイントが貯まるため、高速代を払いながらポイ活ができるんです。毎日の通勤で高速道路を使っている人なら、気づかないうちにポイントがどんどん貯まっていくでしょう。

さらにENEOSでの給油でもポイント還元率がアップするため、車関連の支出全体でお得になります。車を持っている人にとっては、かなり相性のいいカードといえますね。

車の利用頻度が高い人は、ゴールドカードを前向きに検討してみる価値があるでしょう。

4. 利用限度額を100万円以上に設定したい人

高額な買い物をする機会が多い人や、楽天市場のセールでまとめ買いをする習慣がある人には、利用限度額200万円という設定が魅力的です。通常の楽天カードだと100万円が上限なので、大きな買い物をするときに不便を感じることがあります。

引っ越しで家具や家電を一気に買い替えたり、海外旅行の費用をまとめて払ったり。そういった場面で、限度額に余裕があると安心ですよね。

また、限度額が高いことで、将来的なクレジットスコアにも良い影響を与える可能性があります。大きな金額を借りたいわけではないけれど、余裕を持っておきたいという人にもおすすめです。

普段の買い物だけでなく、いざというときの備えとしても、ゴールドカードは役立つでしょう。

楽天ゴールドカードをおすすめしない人

逆に、どんな人にはゴールドカードが向いていないのでしょうか。年会費がかかる分、使い方によっては損をしてしまう可能性もあります。ここでは、通常の楽天カードのほうが合っている人のタイプをお伝えします。

1. 楽天市場をほとんど使わない人

楽天市場での買い物がほとんどない人にとって、ゴールドカードのメリットは大幅に減ってしまいます。誕生月のポイントアップ特典も、そもそも買い物をしなければ意味がありません。

「楽天カードは持っているけど、使うのはコンビニやスーパーだけ」という人は、わざわざゴールドカードに切り替える必要はないでしょう。年会費2,200円を払っても、それに見合うリターンが得られない可能性が高いです。

楽天市場を月に数千円しか使わない人も、同様に通常カードで十分です。年会費無料のカードで、必要なときだけポイントを貯めるスタイルのほうが、シンプルで無駄がありません。

自分の買い物スタイルを振り返って、楽天市場の利用頻度が低いなら、通常カードを選びましょう。

2. 年会費が一切かからないカードが欲しい人

「クレジットカードに年会費を払いたくない」という考えを持っている人には、ゴールドカードは向いていません。どんなに特典が充実していても、年会費がかかる時点で心理的な抵抗を感じてしまうでしょう。

通常の楽天カードは永年無料で、ポイント還元率も1.0%と十分です。空港ラウンジやETCカード無料といった特典に魅力を感じないなら、無理にゴールドカードを持つ必要はありません。

年会費無料という安心感を優先したい人は、通常の楽天カードを使い続けるのが正解です。無駄な出費を抑えながら、ポイントはしっかり貯められます。

自分のお金の使い方や価値観に合わせて、カードを選ぶことが大切ですね。

3. 空港ラウンジを月に何度も使いたい人

出張や旅行で頻繁に飛行機に乗る人にとって、年2回という制限は物足りないでしょう。月に1回以上空港を利用する人だと、あっという間に無料枠を使い切ってしまいます。

そういった人は、ゴールドカードではなく楽天プレミアムカードを検討したほうがいいです。年会費は11,000円と高くなりますが、空港ラウンジが無制限で使えるため、頻繁に飛行機を利用する人にとってはかえってお得になります。

中途半端にゴールドカードを持つよりも、自分の利用頻度に合ったカードを選ぶほうが、満足度が高いはずです。

空港ラウンジの利用回数が多い人は、最初からプレミアムカードを選んだほうが賢明でしょう。

楽天ゴールドカードの申し込み方法

「ゴールドカードを作ってみようかな」と思ったら、申し込み手続きは意外と簡単です。すでに楽天会員になっている人なら、スムーズに進められるでしょう。ここでは、申し込みの流れを簡単に説明します。

1. 楽天会員なら5分で申し込みが完了する

楽天会員の方は、楽天カードの公式サイトから「楽天ゴールドカード」を選んで申し込むだけです。すでに登録されている住所や電話番号などの情報が自動で入力されるため、新たに入力する項目は最小限で済みます。

必要な情報は、本人確認書類や口座情報、勤務先情報など。スマホからでも申し込みができるので、通勤時間やちょっとした空き時間に手続きを終えられます。

申し込みが完了すると、楽天カードから審査結果のメールが届きます。審査に通れば、カードが発行される流れです。

まだ楽天会員になっていない人は、先に楽天会員登録を済ませておくとスムーズでしょう。

2. 楽天カードからの切り替えも簡単にできる

すでに通常の楽天カードを持っている人は、ゴールドカードへの切り替えも可能です。楽天e-NAVIという会員専用サイトから、「カードの切り替え」を選択するだけで手続きが進められます。

切り替え後は、旧カードは使えなくなるため注意が必要です。楽天Edyの残高がある場合は、切り替え前に使い切るか、専用機器で新カードに移行しておきましょう。

ポイントや楽天IDはそのまま引き継がれるため、これまで貯めたポイントが消えることはありません。安心して切り替えができますね。

切り替えの際も、審査は行われます。必ず切り替えられるわけではないので、その点だけ理解しておきましょう。

3. カード到着までの日数

申し込みから審査完了まで、通常は数日から1週間程度かかります。審査に通過すると、カードが簡易書留などで自宅に郵送されてきます。

カードが手元に届くまでの期間は、だいたい申し込みから1週間から10日程度が目安です。繁忙期や年末年始などは、もう少し時間がかかる可能性もあります。

カードが届いたら、すぐに裏面にサインをしておきましょう。サインがないと、万が一不正利用された際に補償が受けられないことがあります。

到着したらすぐに使い始められるので、楽天市場での買い物や空港ラウンジ利用の計画を立ててみてください。

まとめ

楽天ゴールドカードは、年会費2,200円という手頃な価格で、ゴールドカードならではの特典が楽しめるカードです。空港ラウンジやETCカード無料、利用限度額の増加など、使い方次第では十分に元が取れる内容になっています。

ただし、2021年のサービス変更で楽天市場でのポイント還元率が下がってしまったため、以前ほどのお得感は薄れてしまいました。それでも、楽天市場で月5,000円以上買い物をする人や、年に数回飛行機に乗る人、車でETCを頻繁に使う人にとっては、まだまだ魅力的な選択肢といえるでしょう。

逆に、楽天市場をほとんど使わない人や、年会費をかけたくない人には向いていません。自分の生活スタイルや価値観に合わせて、通常の楽天カードやプレミアムカードとも比較しながら、最適な一枚を選んでみてください。大切なのは、年会費分をしっかり活用できるかどうかです。

タイトルとURLをコピーしました