デイトレーダーになるには?初心者でも稼げる手法や生活まで紹介!

資産運用

「デイトレーダーになりたいけれど、何から始めればいいのかわからない」と感じていませんか?

実は、デイトレーダーになるには特別な資格や学歴は必要ありません。証券口座さえ開設すれば、誰でも今日からデイトレーダーとして第一歩を踏み出せます。ただし、稼げるかどうかは別の話です。初心者でも稼げる手法や実際の生活リズム、必要な資金まで、デイトレーダーになるために知っておきたい情報をまとめて紹介します。これから始めようと考えている方にとって、きっと役立つはずです。

  1. デイトレーダーとは?
    1. 1. 1日で売買を完結させる投資スタイル
    2. 2. 専業と副業、どちらでも始められる
    3. 3. 市場が開いている時間が勝負
  2. デイトレーダーになるには何が必要?
    1. 1. 証券口座の開設だけで始められる
    2. 2. パソコンやスマホなどの取引環境
    3. 3. 特別な資格や学歴は不要
  3. 初心者が用意すべき資金はどのくらい?
    1. 1. 最低10万円から始められる
    2. 2. 余裕資金で始めるのが鉄則
    3. 3. 信用取引を使えば少額でも幅が広がる
  4. デイトレーダーの1日の生活
    1. 1. 午前9時からの取引時間に集中
    2. 2. 昼休みは情報収集と戦略の見直し
    3. 3. 午後3時の取引終了後にやること
  5. 初心者でも稼げる取引手法
    1. 1. スキャルピング:小さな利益を積み重ねる
    2. 2. 順張り:流れに乗って取引する
    3. 3. 損切りルールを決めておく
  6. 稼げる銘柄の選び方
    1. 1. 出来高が多い銘柄を狙う
    2. 2. 値動きのある銘柄を選ぶ
    3. 3. 時価総額1,000億円以上が目安
  7. おすすめの証券会社の選び方
    1. 1. 取引手数料の安さで選ぶ
    2. 2. 取引ツールの使いやすさも重要
    3. 3. デイトレード向けのプランがあるか
  8. デイトレーダーのメリット
    1. 1. 翌日にリスクを持ち越さない
    2. 2. 自分のペースで働ける
    3. 3. 資金効率が良い
  9. デイトレーダーのデメリット
    1. 1. 取引回数が多いと手数料がかさむ
    2. 2. 相場に張り付く時間が必要
    3. 3. 安定した収入は保証されない
  10. まとめ

デイトレーダーとは?

デイトレーダーは、その日のうちに売買を完結させる投資家のことです。株式市場が開いている時間内に取引を行い、翌日にポジションを持ち越さないスタイルが特徴といえます。

1. 1日で売買を完結させる投資スタイル

デイトレードの最大の特徴は、購入した株をその日のうちに売却することです。朝に買った株を昼に売る、午後に買って夕方に売る――こうした短期間での売買を繰り返します。

翌日まで株を持たないので、夜間に起こる予期せぬニュースや海外市場の影響を受けにくいです。例えば、保有株の企業が夜中に不祥事を起こしたとしても、すでに売却済みなら影響はありません。この点が長期投資との大きな違いといえます。

取引時間は日本株の場合、平日の午前9時から午後3時までです。この時間帯に集中して値動きを見ながら、利益が出そうなタイミングで売買を繰り返します。1日に何度も取引することもあれば、チャンスが来るまで待つ日もあるでしょう。

2. 専業と副業、どちらでも始められる

デイトレーダーには専業と副業の2つのスタイルがあります。専業デイトレーダーは、取引だけで生計を立てている人たちです。会社勤めをせず、自宅やカフェなどで取引画面と向き合う生活を送っています。

一方で、会社員として働きながらデイトレードをする副業スタイルも可能です。ただし、市場が開いている時間は平日の日中なので、仕事中に取引するのは難しいかもしれません。昼休みや休憩時間を使って取引する人もいますが、本格的に取り組むなら専業の方が向いているでしょう。

自分のライフスタイルに合わせて選べるのは魅力的です。最初は副業から始めて、ある程度稼げるようになったら専業に切り替える人も少なくありません。

3. 市場が開いている時間が勝負

日本の株式市場は、平日の午前9時から午後3時まで開いています。この6時間が、デイトレーダーにとっての勝負時間です。特に午前9時から10時ごろまでは値動きが激しく、取引のチャンスが多いと言われています。

市場が開いた直後は、前日の海外市場の影響や朝のニュースを受けて株価が大きく動きます。この時間帯を狙って取引する人が多いです。逆に、お昼時は値動きが落ち着くことが多く、午後2時半以降にまた動き出す傾向があります。

この時間配分を理解しておくと、効率的に取引できるはずです。ずっと画面に張り付いている必要はありませんが、値動きが激しい時間帯は注意深く見ておく方がいいでしょう。

デイトレーダーになるには何が必要?

デイトレーダーになるための準備は、思ったよりシンプルです。特別な資格や高額な機材は必要ありません。

1. 証券口座の開設だけで始められる

デイトレードを始めるには、まず証券会社で口座を開設します。これだけで準備は完了です。口座開設は無料で、インターネットから申し込めます。

申し込みには本人確認書類とマイナンバーが必要です。運転免許証やパスポート、マイナンバーカードなどを用意しておきましょう。申し込みから口座開設まで、早ければ数日で完了します。

証券会社を選ぶ際は、デイトレード向けのプランがあるかどうかを確認するといいです。取引手数料が安い証券会社を選ぶと、コストを抑えられます。何度も売買を繰り返すデイトレードでは、手数料の差が最終的な利益に大きく影響するからです。

2. パソコンやスマホなどの取引環境

取引するためのデバイスも必要です。パソコンがあれば理想的ですが、スマホだけでも取引は可能です。最近の証券会社はスマホアプリが充実しているので、外出先からでも取引できます。

ただし、本格的にデイトレードをするならパソコンの方が便利でしょう。複数の銘柄のチャートを同時に表示したり、詳細な分析をしたりするには、大きな画面が役立ちます。デュアルモニターを使って、より多くの情報を一度に見られる環境を作る人もいます。

インターネット環境も重要です。取引のタイミングを逃さないために、安定した通信環境を整えておきましょう。回線が遅いと、売買のチャンスを逃してしまうかもしれません。

3. 特別な資格や学歴は不要

デイトレーダーになるのに、資格や学歴は一切必要ありません。証券アナリストや金融の専門知識がなくても、誰でも始められます。

もちろん、株式投資の基本的な知識は身につけておく方がいいです。チャートの見方や注文方法、株価が動く仕組みなどは最低限理解しておきましょう。これらはインターネットや書籍で独学できます。

学歴や職歴に関係なく、やる気と資金があれば誰でもチャレンジできるのがデイトレードの魅力です。むしろ大切なのは、市場の動きを読む力や冷静な判断力かもしれません。

初心者が用意すべき資金はどのくらい?

デイトレードを始める際、資金はどれくらい必要なのでしょうか。これから始める人にとって気になるポイントです。

1. 最低10万円から始められる

デイトレードは10万円程度の資金から始められます。株価が安い銘柄であれば、数万円から購入できるものもあります。ただし、資金が少ないと選べる銘柄が限られてしまうのも事実です。

例えば、1株1,000円の株を100株買うには10万円必要です。この資金があれば、とりあえずデイトレードを体験できます。最初は少額で練習して、慣れてきたら資金を増やしていくのもいい方法でしょう。

ただし、少額だと大きな利益を狙うのは難しいです。1日に数千円稼ぐのが精一杯かもしれません。本格的に取り組むなら、もう少し資金を用意した方が選択肢が広がります。

2. 余裕資金で始めるのが鉄則

デイトレードに使う資金は、必ず余裕資金にしましょう。生活費や貯蓄、急な出費に備えたお金には手をつけてはいけません。

株式投資には必ずリスクがあります。利益が出ることもあれば、損失を被ることもあるはずです。最悪の場合、投資した資金を失う可能性もゼロではありません。そのため、なくなっても生活に困らないお金で始めることが大切です。

「このお金がなくなっても大丈夫」と思える範囲で始めるのが賢明です。精神的な余裕も、冷静な判断をするために必要といえます。

3. 信用取引を使えば少額でも幅が広がる

信用取引を利用すると、手持ち資金の約3倍まで取引できます。例えば、30万円の資金があれば、最大90万円分の株を買えるわけです。

これをレバレッジと呼びます。少ない資金で大きな取引ができるので、効率よく利益を狙えます。ただし、損失も同じように大きくなるリスクがあるので注意が必要です。

初心者のうちは、まず現物取引で慣れてから信用取引に挑戦する方が安全でしょう。信用取引には金利や貸株料などのコストもかかるので、仕組みをしっかり理解してから使うことをおすすめします。

デイトレーダーの1日の生活

デイトレーダーは実際にどんな1日を過ごしているのでしょうか。市場が開いている時間を中心に動く生活スタイルを紹介します。

1. 午前9時からの取引時間に集中

デイトレーダーの1日は、市場が開く午前9時から始まります。多くのトレーダーは、その30分から1時間前には起きて準備を始めるようです。

朝のニュースをチェックして、前日の海外市場の動きや注目銘柄の情報を集めます。どの銘柄を狙うか、ある程度の目星をつけておくのです。9時の開場と同時に、値動きを見ながら取引を開始します。

午前中は特に値動きが激しい時間帯です。この時間に集中して取引する人が多く、1日の利益の大半を午前中に稼ぐトレーダーもいます。画面から目を離せない緊張感のある時間といえるでしょう。

2. 昼休みは情報収集と戦略の見直し

午前の取引が落ち着く11時半ごろから、お昼休みに入ります。市場も12時から12時半まで休憩時間があります。この時間を使って、午前の取引を振り返ったり、午後の戦略を練ったりします。

ニュースサイトやSNSをチェックして、新しい情報がないか確認するのも大切です。企業の発表や経済指標など、株価に影響を与えそうなニュースは見逃せません。

昼食を取りながら、少しリラックスする時間でもあります。午前中の緊張から解放されて、頭を整理できる貴重な時間です。ただし、気を抜きすぎて午後の取引に遅れないよう注意が必要でしょう。

3. 午後3時の取引終了後にやること

午後3時に市場が閉まると、その日の取引は終了です。保有している株があれば、すべて売却してポジションをゼロにします。これがデイトレードの基本ルールです。

取引終了後は、その日の取引を記録して振り返ります。どの銘柄でいくら利益が出たか、どこで判断を誤ったかなど、詳細に分析するのです。この振り返りが、次の日の取引の質を高めてくれます。

夕方以降は自由な時間です。趣味を楽しんだり、家族と過ごしたりできます。専業デイトレーダーの魅力は、午後3時以降は完全にフリーになれることかもしれません。もちろん、翌日の準備として企業のニュースをチェックする人もいます。

初心者でも稼げる取引手法

デイトレードにはいくつかの手法があります。初心者でも取り組みやすい方法を紹介します。

1. スキャルピング:小さな利益を積み重ねる

スキャルピングは、数秒から数分の短時間で売買を繰り返す手法です。1回の取引で狙う利益は小さいですが、何度も取引することでコツコツ稼ぎます。

例えば、1株1,000円の株を100株買って、1,010円になったらすぐ売る――こうして1,000円の利益を得ます。これを1日に何度も繰り返すのがスキャルピングです。小さな値動きでも利益を狙えるので、取引チャンスが多いのが特徴といえます。

ただし、集中力と瞬時の判断力が必要です。画面にずっと張り付いていなければならず、精神的にも体力的にも疲れる手法かもしれません。取引回数が多い分、手数料も気になるところです。

2. 順張り:流れに乗って取引する

順張りは、株価の上昇トレンドに乗る手法です。株価が上がっている銘柄を買って、さらに上がったところで売却します。「勝ち馬に乗る」というイメージです。

株価が上昇している理由は様々です。好決算の発表があったり、業界全体が盛り上がっていたり。そうした勢いのある銘柄を見つけて、トレンドが続いているうちに利益を得ます。

初心者には、この順張りが取り組みやすいでしょう。値下がりしている銘柄を買う逆張りよりも、上昇トレンドに乗る方が心理的にも楽です。ただし、トレンドの終わりを見極めるのは難しく、高値で買ってしまうリスクもあります。

3. 損切りルールを決めておく

デイトレードで最も大切なのは、損切りのルールを決めておくことです。どんなに優秀なトレーダーでも、すべての取引で勝つことはできません。

例えば、「5%下がったら必ず売る」というルールを決めます。このルールを守ることで、大きな損失を防げます。「もう少し待てば上がるかも」という期待は禁物です。感情に流されず、機械的にルールを実行することが成功のカギといえます。

損切りは心理的につらいものです。損を確定させるのは誰でも嫌でしょう。しかし、小さな損失で済ませることが、長期的には大きな利益につながります。この考え方を身につけることが、デイトレーダーとして生き残る秘訣です。

稼げる銘柄の選び方

どの銘柄を選ぶかで、デイトレードの成否が決まります。初心者が意識すべきポイントを見ていきましょう。

1. 出来高が多い銘柄を狙う

出来高とは、その日に取引された株数のことです。出来高が多い銘柄は、買いたいときに買えて、売りたいときに売れます。これを流動性が高いと言います。

流動性が低い銘柄だと、売りたくても買い手が見つからず、希望の価格で売却できないことがあります。デイトレードでは、素早く売買できることが重要なので、出来高の多い銘柄を選びましょう。

目安としては、1日の出来高が100万株以上の銘柄がいいでしょう。証券会社の取引ツールで、出来高ランキングを確認できます。上位に入っている銘柄は、デイトレードに向いているといえます。

2. 値動きのある銘柄を選ぶ

デイトレードで利益を得るには、値動きがある銘柄が必要です。1日中ほとんど株価が動かない銘柄では、利益を狙えません。

値動きの大きさをボラティリティと呼びます。ボラティリティが高い銘柄ほど、短時間で大きな値動きが期待できます。ニュースで話題になっている企業や、新製品を発表した企業などは、値動きが激しくなる傾向があります。

ただし、値動きが大きいということは、リスクも高いということです。予想と逆に動いた場合、損失も大きくなります。初心者のうちは、あまりにボラティリティが高すぎる銘柄は避けた方が無難かもしれません。

3. 時価総額1,000億円以上が目安

時価総額は、その企業の規模を示す指標です。時価総額が大きい企業ほど、安定した値動きをする傾向があります。

デイトレードでは、時価総額1,000億円以上の銘柄がおすすめです。これくらいの規模があれば、出来高も十分にあり、急激な値崩れのリスクも低いでしょう。有名な大企業が多いので、情報も集めやすいです。

逆に、時価総額が小さい新興企業の株は注意が必要です。大きく上がる可能性もありますが、突然暴落するリスクもあります。初心者のうちは、名前を知っている大企業の株から始める方が安全といえます。

おすすめの証券会社の選び方

デイトレードをするなら、証券会社選びも重要です。どんなポイントに注目すればいいのでしょうか。

1. 取引手数料の安さで選ぶ

デイトレードでは、1日に何度も売買を繰り返します。そのため、取引手数料が利益に大きく影響するのです。

最近では、1日の取引金額が一定額までなら手数料無料という証券会社も増えています。例えば、100万円まで無料のプランなどがあります。こうしたプランを利用すれば、手数料を気にせず取引できるでしょう。

複数の証券会社の手数料を比較してみることをおすすめします。年間で考えると、手数料の差は大きな金額になります。少しでも手数料が安い証券会社を選ぶことが、利益を増やす第一歩です。

2. 取引ツールの使いやすさも重要

証券会社によって、提供している取引ツールが違います。デイトレードでは、リアルタイムでチャートを見ながら素早く注文する必要があるので、ツールの使いやすさは重要です。

チャートの見やすさ、注文のしやすさ、銘柄検索の機能など、実際に使ってみないとわからない部分もあります。多くの証券会社では、口座開設前にデモ版を試せるので、いくつか使ってみるといいでしょう。

スマホアプリの使い勝手も確認しておきましょう。外出先でも取引したい場合は、スマホで快適に操作できるかどうかがポイントです。

3. デイトレード向けのプランがあるか

証券会社によっては、デイトレード専用のプランを用意しています。例えば、1日に何度取引しても手数料が定額というプランです。

こうしたプランを使えば、取引回数を気にせず積極的に売買できます。スキャルピングのように取引回数が多い手法を使う人には、特にありがたいでしょう。

また、信用取引の金利が安い証券会社もあります。信用取引を使う予定なら、金利も比較のポイントになります。自分の取引スタイルに合った証券会社を選ぶことが、成功への近道です。

デイトレーダーのメリット

デイトレードには、他の投資方法にはない魅力があります。どんなメリットがあるのか見ていきましょう。

1. 翌日にリスクを持ち越さない

デイトレードの最大のメリットは、翌日にリスクを持ち越さないことです。その日のうちにすべてのポジションを決済するので、夜間や休日に起こる予期せぬ出来事の影響を受けません。

例えば、企業の不祥事や自然災害、海外市場の暴落など、市場が閉まっている間にも様々な出来事が起こります。株を持ち越していると、翌朝に大きく値下がりしているリスクがあるのです。

デイトレードなら、取引が終わったら完全にフリーです。夜はぐっすり眠れるでしょう。精神的な負担が少ないのは、大きなメリットといえます。

2. 自分のペースで働ける

専業デイトレーダーになれば、時間や場所に縛られない生活ができます。会社勤めのように毎日決まった時間に出社する必要はありません。

市場が開いている午前9時から午後3時の間だけ集中すればいいので、それ以外の時間は自由です。午後3時以降は趣味に使ったり、家族と過ごしたりできます。平日の昼間に病院に行ったり、役所の手続きをしたりするのも楽でしょう。

自宅で仕事ができるので、通勤時間もゼロです。インターネット環境があれば、旅行先からでも取引できます。この自由さは、デイトレーダーならではの魅力かもしれません。

3. 資金効率が良い

デイトレードは、資金効率が良い投資方法です。長期投資では、一度買った株を何ヶ月も持ち続けます。その間、その資金は他の取引に使えません。

一方、デイトレードなら1日に何度も売買できます。同じ資金を繰り返し使えるので、効率よく利益を積み重ねられるのです。例えば、午前中に10万円で取引して利益を得たら、その資金を午後の取引にも使えます。

信用取引を使えば、さらに資金効率は上がります。少ない資金でも、大きな利益を狙えるチャンスがあるわけです。ただし、リスクも大きくなるので慎重に判断しましょう。

デイトレーダーのデメリット

メリットがある一方で、デイトレードにはデメリットもあります。始める前に知っておくべきポイントです。

1. 取引回数が多いと手数料がかさむ

デイトレードでは、1日に何度も売買を繰り返します。そのため、取引手数料が積み重なって大きな金額になることがあります。

例えば、1回の取引で100円の手数料がかかるとします。1日に10回取引すれば1,000円、月に20日取引すれば2万円です。年間では24万円にもなります。この手数料が利益を圧迫するのです。

手数料無料のプランや定額プランを使えば、ある程度は抑えられます。それでも、取引回数が多いほどコストがかかることは覚えておきましょう。手数料を考慮しないと、実際の利益は思ったより少ないかもしれません。

2. 相場に張り付く時間が必要

デイトレードで稼ぐには、市場が開いている間ずっと相場を見ている必要があります。午前9時から午後3時まで、チャートから目を離せません。

この6時間、集中力を保ち続けるのは簡単ではないです。瞬時の判断を求められる場面も多く、精神的にも体力的にも消耗します。トイレに行っている間に大きく値動きすることもあるでしょう。

副業でデイトレードをするのが難しいのは、この時間的な制約があるからです。会社員として働きながら、日中に相場を見続けるのは現実的ではありません。本格的に取り組むなら、時間を確保できる環境が必要といえます。

3. 安定した収入は保証されない

デイトレードは、必ず稼げるわけではありません。むしろ、損失を出す日もあるでしょう。毎月決まった収入が入る会社員とは違い、収入が不安定なのがデメリットです。

今月は50万円稼げても、来月は10万円の損失という可能性もあります。生活費を稼ぐプレッシャーがあると、冷静な判断ができなくなるかもしれません。焦って無理な取引をして、さらに損失を広げてしまうこともあるのです。

専業デイトレーダーになるなら、数ヶ月分の生活費を確保しておくことをおすすめします。収入がゼロの月があっても生活できる余裕があれば、精神的にも楽でしょう。安定を求める人には、向いていない働き方かもしれません。

まとめ

デイトレーダーになるには、証券口座を開設するだけで誰でも始められます。特別な資格や学歴は必要なく、10万円程度の資金があればスタートできるのです。

ただし、稼げるかどうかは別の話です。取引手法を学び、損切りのルールを守り、経験を積んでいく必要があります。メリットとデメリットをしっかり理解したうえで、まずは少額から挑戦してみてはいかがでしょうか。焦らず、自分のペースで学んでいくことが、長く続けられる秘訣かもしれません。

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