楽天カードのリボ払いの手数料や金利などを解説!解除や一括返済はできる?

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楽天カードを使っていて「リボ払いの手数料はどれくらいかかるんだろう」と気になったことはありませんか?

実は楽天カードのリボ払いには年率15%から17%台の手数料がかかります。毎月の支払額を一定にできる便利さがある一方で、長く使うほど手数料の負担が増えていくため注意が必要です。また、知らないうちに自動リボ払いに設定されているケースもあるので、今使っている設定を一度確認しておくと安心かもしれません。

ここでは楽天カードのリボ払いの手数料や金利の仕組み、解除方法や一括返済の方法まで詳しく紹介します。

楽天カードのリボ払いとは?

リボ払いは、利用金額や件数に関わらず毎月ほぼ一定の金額を返済していく支払い方法です。通常の分割払いとは違い、支払い回数ではなく月々の支払額を決めて返済していくのが特徴です。

1. 毎月の支払い額がほぼ一定になる仕組み

リボ払いの最大の特徴は、どれだけカードを使っても月々の支払額がほぼ変わらない点です。例えば3万円の買い物をしても10万円の買い物をしても、設定した支払額(例えば月5,000円)で返済を続けられます。

この仕組みは家計管理がしやすいというメリットがあります。毎月の支出が予測できるため、急な出費があったときでも対応しやすいです。ただし、利用残高が増えれば増えるほど返済期間が長くなり、その分手数料も膨らんでいくことを忘れてはいけません。

支払額は楽天e-NAVIから自分で設定できます。最低支払額はカードの種類や利用状況によって異なりますが、残高に応じて柔軟に調整可能です。

2. 利用残高に応じて手数料が発生する

リボ払いを利用すると、支払い前月末の残高に対して手数料が発生します。これは借入金に対する利息のようなもので、残高がゼロになるまで毎月かかり続けます。

手数料は元金の返済とは別に支払う必要があります。つまり月5,000円の設定にしていても、実際には「元金返済分+手数料」を合わせた金額が引き落とされます。残高が大きいほど手数料も高くなるため、気づいたら思った以上に支払っていたということもあります。

リボ払いを使う際は、この手数料の存在を常に意識しておくことが大切です。便利さと引き換えに、どれくらいのコストがかかるのかを理解した上で利用すべきでしょう。

楽天カードのリボ払いの手数料はいくら?

楽天カードのリボ払い手数料は、カードの種類によって実質年率が異なります。この年率を知っておくことで、実際にどれくらいの負担になるのかが見えてきます。

1. カードの種類で変わる実質年率

楽天カードのリボ払い手数料は、持っているカードによって以下のように設定されています。

カードの種類実質年率
楽天カード、楽天PINKカードなど17.64%
楽天ブラックカード、楽天プレミアムカード15.00%

一般的な楽天カードの場合、年率17.64%という設定です。これは消費者金融の金利と比べると低めですが、銀行のカードローンなどと比較すると高めの水準といえます。

上位カードである楽天ブラックカードや楽天プレミアムカードを持っている方は、年率15.00%と若干優遇されています。とはいえ、長期的に利用すれば手数料の負担は決して小さくありません。

2. 手数料の計算方法

リボ払いの手数料は、以下の計算式で算出されます。

お支払い月リボ手数料 = お支払い前月末残高 × 実質年率 ÷ 12カ月

例えば前月末の残高が10万円で、実質年率が17.64%の場合を計算してみましょう。

10万円 × 17.64% ÷ 12 = 1,470円

つまり、その月の手数料は約1,470円になります。月々5,000円の支払い設定にしていた場合、実際に元金に充てられるのは3,530円ほどです。残高が大きいうちは、支払額の多くが手数料に消えてしまうことがわかります。

この計算を見ると、残高を早く減らすことがいかに重要かが実感できるのではないでしょうか。

3. 具体例で見る手数料のシミュレーション

もう少し具体的なケースで見てみましょう。30万円をリボ払いで月1万円ずつ返済する場合を想定します(実質年率17.64%)。

初月の手数料は、30万円 × 17.64% ÷ 12 = 約4,410円です。月1万円の支払いのうち、元金に充てられるのは約5,590円だけになります。

このペースで返済を続けると、完済までに約4年かかり、総支払額は40万円を超えることになります。つまり10万円以上を手数料として支払う計算です。

楽天カードの公式サイトにはリボ払い返済シミュレーションツールがあるので、自分の利用状況に合わせて計算してみると良いでしょう。数字で見ると、リボ払いのコストが実感しやすくなります。

リボ払いの支払い方式の種類

楽天カードのリボ払いには、いくつかの支払い方式があります。それぞれで毎月の支払額や手数料の計算方法が異なるため、自分がどの方式を使っているのか確認しておくことをおすすめします。

1. 元金定額方式とは?

元金定額方式は、毎月決まった元金に手数料を上乗せして支払う方式です。例えば元金5,000円と設定した場合、毎月5,000円プラス手数料を支払います。

この方式の良いところは、元金の減り方が一定でわかりやすい点です。月5,000円の元金返済なら、10万円の残高は20カ月で完済できる計算になります(手数料は別)。返済計画が立てやすいのが特徴です。

ただし残高が多いうちは手数料も高くなるため、実際の引き落とし額は毎月変動します。初めのうちは支払額が大きくなりがちなので、その点は注意が必要です。

2. With・In方式(残高スライド方式)とは?

With・In方式は、手数料を含めた弁済金額が変動する方式です。残高スライド方式とも呼ばれ、利用残高に応じて支払額が段階的に変わります。

例えば残高が10万円以下なら月5,000円、10万円超なら月1万円といった具合に、残高に応じて支払額が自動調整されます。残高が減れば支払額も下がるため、負担が徐々に軽くなっていくのが特徴です。

この方式は月々の支払額が比較的安定しているため、家計管理がしやすいというメリットがあります。ただし残高が多いときは返済期間が長引きやすく、総支払額が増えやすい傾向があります。

あとからリボ払いに変更する方法

楽天カードでは、1回払いで購入した後からでもリボ払いに変更できる「あとからリボ払い」というサービスがあります。急な出費で支払いが厳しくなったときなどに利用できます。

1. 楽天カードアプリから変更する手順

楽天カードアプリを使えば、スマートフォンから簡単にあとからリボ払いへ変更できます。まずアプリにログインして、「リボ・分割・キャッシング」のメニューを選びます。

次に「あとからリボ払い」を選択すると、変更可能な利用明細が一覧で表示されます。リボ払いに変更したい明細を選んで確定すれば手続き完了です。

アプリなら外出先でもすぐに変更できるので便利です。ただし変更には締切日があるため、早めに手続きすることをおすすめします。支払い日直前では間に合わないこともあるので注意してください。

2. 楽天e-NAVIから変更する手順

パソコンやスマートフォンのブラウザから楽天e-NAVIにアクセスして変更することもできます。ログイン後、「リボ・分割・キャッシング」のページに進みます。

「あとからリボ払い」の項目から、変更したい利用分を選択します。利用1件ごとに選べるので、必要な分だけリボ払いにすることが可能です。

全額をリボ払いにする必要はなく、一部だけ変更することもできます。例えば複数の買い物のうち、高額な1件だけをリボ払いにするといった使い方もできます。柔軟に対応できるのが良いところです。

3. 変更する際の注意点

あとからリボ払いへの変更には締切日があります。基本的には支払い日の数日前までに手続きを完了させる必要があります。締切を過ぎると、その月の支払いは1回払いのまま確定してしまいます。

また、あとからリボ払いに変更すると当然ながら手数料が発生します。緊急時の対処法としては便利ですが、安易に使うと手数料負担が膨らむので慎重に判断すべきでしょう。

変更した内容は楽天e-NAVIやアプリで確認できます。本当にリボ払いになっているか、念のため確認しておくと安心です。

自動リボサービスとは?

楽天カードには「自動リボサービス」という設定があります。これは便利な反面、知らずに設定していると思わぬ手数料負担につながることもあるので注意が必要です。

1. 1回払いが自動的にリボ払いになる設定

自動リボサービスは、カードで1回払いを選択しても自動的にリボ払いになる設定です。お店で「1回払いで」と伝えても、実際にはリボ払いとして処理されます。

この設定をしておけば、毎回あとからリボ払いに変更する手間が省けます。常にリボ払いを利用したい人にとっては便利な機能です。毎月の支払額を一定にしたい場合などに向いています。

ただし、意図せずこの設定になっている場合は要注意です。1回払いのつもりが全てリボ払いになってしまい、知らない間に手数料が発生し続けることになります。

2. 登録方法と確認方法

自動リボサービスの登録は、楽天e-NAVIから行えます。「リボ・分割・キャッシング」のメニューから「自動リボ」を選択して設定します。月々の支払額も同時に設定可能です。

現在自動リボサービスに登録されているかどうかは、楽天e-NAVIで確認できます。ログイン後、リボ払いの設定ページを見れば登録状況が表示されます。

心当たりがないのに手数料が引かれている場合は、一度確認してみることをおすすめします。気づかないうちに設定されていたというケースも実際にあるようです。

3. 知らないうちに設定されているケースも

カード申し込み時のキャンペーンで、自動リボサービスに登録するとポイントがもらえることがあります。そのときに登録したまま解除し忘れているパターンが多いようです。

また、キャンペーンの条件をよく読まずに申し込んで、自動リボが適用されていたというケースもあります。特にポイント増額などのお得な特典につられて登録してしまうことがあるので注意が必要です。

定期的に楽天e-NAVIで設定を確認する習慣をつけておくと安心です。意図しない手数料負担を避けるためにも、自分のカード設定を把握しておくことが大切です。

楽天カードのリボ払いを解除する方法

自動リボサービスを使わない場合は、解除しておくことをおすすめします。解除の手順は比較的シンプルですが、いくつか注意点もあります。

1. 自動リボサービスの解除手順

自動リボサービスの解除は、楽天e-NAVIまたは自動音声専用ダイヤルから行えます。楽天e-NAVIの場合は、「リボ・分割・キャッシング」のページから「自動リボ」を選び、解除手続きを進めます。

自動音声専用ダイヤルでも解除可能です。24時間受付しているため、思い立ったときにすぐ手続きできます。音声ガイダンスに従って操作すれば数分で完了します。

手続き自体は難しくありません。ただし解除のタイミングによっては、すでに確定している支払いには適用されないこともあるので注意してください。

2. 解除しても既存の残高は継続される

ここで重要なのは、自動リボサービスを解除しても既存のリボ残高は一括払いにならない点です。解除されるのは「今後の新しい利用分」だけで、すでに発生しているリボ残高は引き続き返済していく必要があります。

例えば現在10万円のリボ残高がある状態で自動リボを解除しても、その10万円は設定した月々の支払額で返済が続きます。解除したからといって手数料がゼロになるわけではありません。

既存の残高を早く減らしたい場合は、別途一括返済やおまとめ払いの手続きが必要です。解除と一括返済は別の手続きだと覚えておきましょう。

3. 解除の締切日に注意

自動リボサービスの解除には締切日があります。毎月10日までに解除手続きをすれば、当月の利用分から1回払いに戻ります。11日以降の解除だと、翌月の利用分からの適用になります。

つまり10日を過ぎてから解除しても、当月の利用分はリボ払いになってしまいます。確実に1回払いに戻したいなら、月初めのうちに手続きしておくのが安心です。

解除後も念のため、翌月の明細でリボ払いになっていないか確認することをおすすめします。手続きが正しく反映されているか、自分の目で確かめておくと良いでしょう。

リボ払いの一括返済はできる?

リボ払いの残高は一括で返済することも可能です。手数料負担を減らすためには、できるだけ早く完済することが効果的です。

1. リボ残高のおまとめ払いとは?

リボ残高のおまとめ払いは、次回の支払い日に残高全額をまとめて引き落とす方法です。楽天e-NAVIから手続きでき、残高の一部または全額を指定できます。

おまとめ払いを利用すれば、その分の手数料負担を大幅に減らせます。例えば10万円の残高を月5,000円ずつ返済すると数年かかりますが、おまとめ払いなら1回で完済できます。

手続きは毎月10日の22時までに行うと当月の支払いに反映されます。11日以降に手続きした場合は翌月の支払いになるので、タイミングに注意してください。

2. 銀行振込での返済方法

おまとめ払い以外にも、銀行振込で直接返済する方法もあります。楽天カードに連絡して振込先口座を確認し、指定された口座に入金します。

銀行振込の場合、振込手数料は自己負担になることが多いです。少額の返済だと手数料の方が高くつくこともあるので、ある程度まとまった金額を返済するときに向いています。

振込後は楽天e-NAVIで残高が反映されているか確認しましょう。通常は数日で反映されますが、タイミングによっては時間がかかることもあります。

3. 手続きのタイミングと反映時期

一括返済の手続きは、タイミングが重要です。毎月10日の22時までに手続きすれば当月の支払いに反映され、11日以降だと翌月になります。

例えば余裕資金ができて「今月中に完済したい」と思っても、10日を過ぎていたら翌月まで待つことになります。その間も手数料は発生し続けるため、できるだけ早めに手続きするのがおすすめです。

また、手続き後は必ず明細を確認してください。正しく処理されているか、残高がゼロになっているかをチェックしておくと安心です。万が一エラーがあっても早めに気づけます。

リボ払いのメリット

リボ払いにはデメリットが多く語られがちですが、使い方次第ではメリットもあります。状況によっては有効な支払い方法になることもあるので、特徴を理解しておきましょう。

1. 月々の支払い額が一定で家計管理がしやすい

リボ払いの最大のメリットは、毎月の支払額がほぼ一定になる点です。どれだけカードを使っても月々の引き落とし額が大きく変わらないため、家計の見通しが立てやすくなります。

例えば冠婚葬祭が重なって急な出費が続いても、リボ払いなら月々の負担を抑えられます。一時的に資金繰りが厳しいときの対処法として使えば、生活を圧迫せずに済むかもしれません。

ただしこれは一時的な対処法として有効なのであって、常用するものではありません。長期的に使い続けると手数料負担が膨らむので注意が必要です。

2. 急な出費があっても支払いを調整できる

予定外の大きな出費があったときでも、リボ払いなら柔軟に対応できます。あとからリボ払いに変更できるサービスを使えば、支払い後でも調整可能です。

例えば家電が壊れて急いで買い替えなければならないときなど、一時的にリボ払いを利用して月々の負担を分散させることができます。ボーナス時などにまとめて返済すれば、手数料負担も最小限に抑えられます。

計画的に使えば、急な出費に備える手段の一つになります。ただし「便利だから」と気軽に使い続けると、気づいたときには残高が膨らんでいることもあるので気をつけましょう。

リボ払いのデメリットと注意点

リボ払いには気をつけるべきデメリットもいくつかあります。メリット以上にデメリットを理解しておくことが、賢い利用につながります。

1. 手数料の負担が大きい

リボ払い最大のデメリットは、手数料負担の大きさです。年率15%から17%台という水準は決して低くありません。長期間利用すると、元金以上の手数料を支払うことにもなりかねません。

例えば30万円をリボ払いで月1万円ずつ返済すると、完済までに10万円以上の手数料がかかります。これは元金の3分の1に相当する金額です。同じ30万円でも、1回払いなら手数料ゼロで済みます。

「月々の支払いが楽だから」という理由だけでリボ払いを選ぶと、結果的に大きな損失につながります。手数料のことをしっかり計算した上で判断することが大切です。

2. 残高が増えると返済期間が長引く

リボ払いは月々の支払額が一定なので、利用残高が増えるほど返済期間が延びていきます。返済中にさらにカードを使うと、いつまでも完済できない状態に陥ることもあります。

例えば月5,000円ずつ返済している最中に、また新たに3万円の買い物をリボ払いにすると、完済時期がさらに先延ばしになります。こうした状況が続くと、残高がどんどん積み上がってしまいます。

返済中は新たなリボ払い利用を控えるか、少なくとも残高の増加ペースを意識することが重要です。増やすペースより減らすペースの方が速くなるように心がけましょう。

3. 元本がなかなか減らないリスク

リボ払いでは、残高が大きいうちは支払額の多くが手数料に消えてしまいます。元金がなかなか減らないため、返済している実感が得にくいのもデメリットの一つです。

例えば10万円の残高に対して月5,000円返済していても、そのうち1,470円ほどが手数料です。実際に元金が減るのは3,500円程度しかありません。思ったより残高が減らないと感じるのはこのためです。

この状態が続くとモチベーションが下がり、「どうせ減らないから」とさらにカードを使ってしまう悪循環に陥ることもあります。定期的に残高を確認して、確実に減っていることを実感することが大切です。

まとめ

楽天カードのリボ払いは月々の支払いを一定にできる便利な仕組みですが、年率15%から17%台の手数料がかかるため長期利用には注意が必要です。

特に自動リボサービスは知らないうちに設定されているケースもあるので、定期的に楽天e-NAVIで確認しておくことをおすすめします。もし不要なら早めに解除しておきましょう。

既にリボ残高がある方は、おまとめ払いや一括返済を検討してみてください。手数料負担を減らすには、できるだけ早く完済することが一番の近道です。リボ払いは緊急時の対処法として上手に活用し、計画的な利用を心がけましょう。

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